💧 じわじわ進行する恐怖！天井のシミの原因が「配管の微量漏水」だった場合のチェック法
天井のシミを見つけた時、多くの方が「雨漏りだ！」と考えますよね。もちろん雨漏りも大きな原因ですが、実はもう一つの怖い原因が潜んでいることがあります。それが、建物内部の「配管破損」による微量な水漏れです。
給水管や排水管の小さなヒビや継ぎ目の緩みから微量ずつ水が漏れ出し、それが天井裏の構造材にじわじわとダメージを与え、シミやカビを引き起こすのです。
配管の漏水は、雨とは関係なく起こるため、特定が非常に難しいのが特徴です。しかし、早期に発見して修理しなければ、構造材の腐食や高額な水道代に繋がるリスクがあります。
この記事では、あなたの天井のシミが雨漏りではなく、配管による微量の漏水ではないかをセルフチェックするための具体的な方法を、優しくそして具体的にお伝えします。
1. 🔍 「配管漏水」と「雨漏り」の見分け方：シミの発生パターン
天井のシミが配管の漏水によるものか、雨漏りによるものかを見分ける最初のステップは、シミの発生パターンを観察することです。
📌 パターン1：雨が降っていない日でもシミが進行する
雨漏りの多くは、台風や強い雨の直後にシミが濃くなったり、拡大したりします。
配管漏水の場合：雨が全く降っていない日が続いても、水を使用している限りシミが徐々に広がる、または常に濡れている状態が続くことがあります。
特に注意：真下にキッチン、お風呂、トイレ、洗面所などの水回りがある場合、配管漏水の可能性が非常に高まります。
📌 パターン2：特定の時間帯・使用状況でシミが濃くなる
シミの濃さや進行が、特定の水回りの使用と連動している場合は、排水管や給水管の問題を強く疑う必要があります。
| シミが濃くなる使用状況 | 考えられる原因箇所 |
| お風呂やキッチンで排水した直後 | 排水管の接合部の緩みやひび割れ。 |
| 洗濯機を回している時 | 洗濯機の給水ホースや排水ホース、または排水トラップの接続不良。 |
| 2階のトイレを流した時 | トイレの給水管、または便器と床の接合部からの漏れ。 |
| 蛇口を開け閉めする頻度が高い時 | 給水管に常時かかる水圧による小さな亀裂。 |
2. 💡 自分でできる！微量漏水を見つける「2つの簡単チェック法」
配管からの微量な漏水は、目視では天井が濡れるまで気づきません。水道メーターを使ったプロも行う確実なチェック方法と、排水管の確認方法をご紹介します。
💡 チェック1：水道メーター（給水管）のチェック
これは、給水管（常に水圧がかかっているパイプ）のどこかにヒビや穴が開き、水が漏れ続けていないかを調べる最も確実な方法です。
家中の水を完全に止める：蛇口やトイレ、給湯器など、家中の水を使うものをすべて止めてください。
メーターを確認：水道メーターのパイロット（銀色の小さな羽根や星型の部品）が動いていないかを確認します。
漏水の判断：家中の水を止めているのに、このパイロットがわずかでも（ゆっくりとでも）回り続けている場合、給水管のどこかで漏水している可能性が非常に高いです。
💡 チェック2：排水音のチェック（排水管）
排水管は水圧がかかっていませんが、継ぎ目の緩みや破損から水が漏れることがあります。
夜間の静かな時間を選ぶ：家や近所が静かな時に、漏水が疑われる部屋の天井に耳を澄ませてください。
「ポタポタ音」を探す：蛇口を完全に閉めているにもかかわらず、「ポタポタ」「シュー」といった水滴が落ちる音や微かな水の流れる音が聞こえる場合は、配管や継ぎ目から微量な漏水が起きているサインかもしれません。
特定の排水時の観察：2階のトイレを流すなど、特定の排水をした直後に音が大きくなるか確認すると、原因の配管を特定しやすくなります。
3. 🛡️ 配管漏水が確定したら！専門業者への依頼と修理のポイント
セルフチェックで漏水の可能性が高いと判断した場合、速やかに専門業者に依頼しましょう。
💡 ポイント1：水道業者か、総合業者か？
給水管の漏水：水道メーターが動いている場合は、水道局指定の給排水設備業者（水道業者）に依頼します。給水管の修理は保険や自治体の減免措置の対象になる場合があります。
排水管の漏水：水回りの専門知識を持つ水道業者またはリフォーム業者に依頼します。排水管は構造が複雑なため、経験豊富な業者選びが重要です。
💡 ポイント2：非破壊検査とサーモグラフィー診断
天井を壊さずに****漏水箇所を特定するためには、プロによる特殊な診断が有効です。
サーモグラフィー検査：赤外線カメラで天井や壁の表面温度を測定し、水が蒸発する際に温度が低くなる現象を利用して、漏水箇所を色で可視化します。
内視鏡検査：配管内部や壁の裏側など、目視できない箇所をファイバースコープで確認します。
💡 ポイント3：保険適用の確認
配管の破損（老朽化を除く）による漏水は、ご加入の火災保険の**「水濡れ補償」が適用**される場合があります。
必ず：修理の契約をする前に、保険会社に連絡し、調査報告書や見積書が保険金請求に必要なことを業者に伝えてください。
天井のシミは建物のSOSです。雨が降っていなくても油断せず、配管からの微量な漏水のサインを見逃さないように、定期的なチェックを心がけましょう！
