看護師免許の氏名・本籍地変更は必須！手続き方法と必要書類を徹底解説
「結婚して姓が変わったけど、看護師免許って変更しなきゃいけないの？」
「引っ越して本籍地が変わった場合も、免許の変更手続きって必要なの？」
看護師として働く皆さん、またはこれから看護師を目指す皆さんにとって、看護師免許はあなたの専門性を証明する大切な公的書類です。もし氏名や本籍地に変更があった場合、免許の内容もそれに合わせて変更手続きを行う必要があることをご存知でしょうか？
「手続きが面倒そう…」「何を準備すればいいか分からない…」と不安に感じるかもしれません。でもご安心ください！この記事では、看護師免許の氏名・本籍地変更がなぜ必要なのか、そして具体的な手続き方法、必要書類、注意点まで、分かりやすく丁寧に解説します。これを読めば、もう迷うことなくスムーズに手続きを進められるはずです！
なぜ看護師免許の氏名・本籍地変更が必要なの？
看護師免許は、保健師助産師看護師法という法律に基づき発行される「公的な証明書」です。そのため、免許に記載されている内容と、現在のあなたの個人情報に齟齬がある場合、以下のような不都合が生じる可能性があります。
法律で定められている義務: 保健師助産師看護師法には、氏名や本籍地（都道府県）に変更があった場合、30日以内に名簿訂正および免許の書き換え交付を申請することが義務付けられています。これを怠ると、法律違反となる可能性があります。
身分証明としての信頼性低下: 勤務先での身分証明や、研修、資格取得などの際に、免許と現在の情報が一致しないと、公的な証明書としての信頼性が損なわれ、手続きが滞ることがあります。
転職時のトラブル回避: 転職活動を行う際、提出書類として看護師免許のコピーを求められることがほとんどです。その際、情報が古いままでは採用担当者に不信感を与えたり、手続きに時間がかかったりする原因になります。
将来的なキャリアパスへの影響: 認定看護師や専門看護師などの上位資格を目指す際にも、正確な免許情報が必要となります。
これらの理由から、氏名や本籍地に変更があった場合は、速やかに手続きを行うことが非常に重要です。
看護師免許の氏名・本籍地変更の具体的な手続き方法
看護師免許の氏名・本籍地変更は、「名簿訂正」と「免許の書き換え交付」を同時に行う手続きです。主に以下の流れで進めます。
1. 必要書類の準備
これが最も重要なステップです。後述する「必要書類一覧」を参考に、漏れなく書類を準備しましょう。特に戸籍謄本など、役所で取得する書類は時間がかかる場合があるので、早めに手配を始めるのがおすすめです。
2. 申請書の記入
厚生労働省のウェブサイトからダウンロードできる「籍訂正・免許証書換え交付申請書」に必要事項を記入します。記入例を参考に、正確に記載しましょう。
3. 収入印紙の購入
申請手数料として、所定の金額の収入印紙を郵便局で購入し、申請書に貼り付けます。金額は最新の情報を厚生労働省のウェブサイトで確認してください。
4. 申請窓口への提出
必要書類が全て揃ったら、以下のいずれかの窓口に提出します。
勤務先の病院や施設経由: 多くの病院や施設では、総務部や人事部がまとめて手続きを代行してくれる場合があります。まずは勤務先に確認してみましょう。
各都道府県の保健所: お住まいの都道府県の保健所（または、業務を行っている保健所）が申請窓口となります。直接持参するか、郵送での提出も可能な場合があります。事前に問い合わせて確認しましょう。
5. 新しい免許証の交付
申請から新しい免許証が交付されるまでには、数週間から数ヶ月かかる場合があります。申請時に、新しい免許証の交付時期の目安を確認しておきましょう。
看護師免許の氏名・本籍地変更に必要な書類一覧
準備する書類は、変更内容（氏名のみか、本籍地も含むか）や、現在の状況によって多少異なります。必ず事前に申請先の保健所や厚生労働省のウェブサイトで最新の情報を確認してください。
【共通で必要な書類】
籍訂正・免許証書換え交付申請書: 厚生労働省のウェブサイトからダウンロードするか、保健所で入手できます。
収入印紙: 所定の手数料分（例：1,000円程度。正確な金額は要確認）を郵便局で購入し、申請書に貼り付けます。
現在の看護師免許証（原本）: 古い免許証は回収され、新しいものと交換されます。
【氏名変更・本籍地変更（都道府県）の場合に特に必要な書類】
戸籍謄本または戸籍抄本:
発行日から6ヶ月以内のものを用意しましょう。
氏名変更の履歴がわかるものが必要です。結婚などで複数回氏名が変更されている場合は、過去の氏名変更の経緯が全て記載されている戸籍謄本が必要です。（例：現在の戸籍謄本で変更履歴が確認できない場合は、除籍謄本や改製原戸籍が必要になることがあります。）
本籍地（都道府県）の変更も伴う場合は、その履歴も確認できるものが必要です。
【その他、状況によって必要となる書類】
本人確認書類の写し: 運転免許証やマイナンバーカードなど、顔写真付きの公的身分証明書のコピーを求められることがあります。
旧姓（旧本籍地）が記載された住民票の写し: 戸籍謄本で氏名変更の経緯が確認できない場合など、補足として提出を求められることがあります。（本籍地記載の住民票を提出することが多いです。）
遅延理由書: 氏名・本籍地の変更から30日以上経過してからの申請の場合、提出を求められることがあります。保健所に書式を確認しましょう。
【重要！】
コピーではなく原本が必要な書類: 戸籍謄本や現在の看護師免許証は原本を提出します。
有効期限: 提出する各種証明書には「発行日から〇ヶ月以内」といった有効期限が定められている場合が多いので注意しましょう。
事前に確認: 必ず申請先の保健所や担当部署に、最新の必要書類と手続きの詳細について事前に問い合わせて確認することをおすすめします。
スムーズな手続きのための注意点とアドバイス
早めの手続きを心がける: 氏名や本籍地に変更があったら、できるだけ早く手続きに取り掛かりましょう。法律で定められた期間（30日以内）を過ぎてしまっても申請は可能ですが、遅延理由書の提出が必要になる場合があります。
余裕を持ったスケジュール: 戸籍謄本の取得や、新しい免許証の交付には時間がかかります。特に引っ越しや転職を控えている場合は、余裕を持ったスケジュールで手続きを進めましょう。
必要書類のチェックリストを作成: 準備する書類が多いので、自分なりのチェックリストを作成し、漏れがないか確認すると安心です。
不明点は遠慮なく問い合わせる: 申請書類の記入方法や、必要書類の内容など、少しでも不明な点があれば、申請先の保健所などに問い合わせて確認しましょう。自己判断で進めると、書類不備で手続きが遅れる原因になります。
旧姓（旧本籍地）の情報を残しておく: 申請手続きの途中で、過去の氏名や本籍地の情報を確認する必要が出てくることがあります。念のため、これらの情報が分かる書類の控えなどを手元に保管しておくと良いでしょう。
複数の免許を持っている場合: 保健師、助産師、看護師など複数の免許を持っている場合、それぞれ変更手続きが必要です。同時に申請できる場合が多いので、確認しておきましょう。
まとめ：正確な免許情報で、安心して看護師のキャリアを築こう！
看護師免許の氏名・本籍地変更手続きは、一見複雑に感じるかもしれませんが、一つ一つのステップを理解して進めれば、決して難しいものではありません。
氏名や本籍地に変更があったら、速やかに手続きを始めましょう。
必要書類を正確に準備し、不明点は必ず確認しましょう。
余裕を持ったスケジュールで臨みましょう。
大切な看護師免許を常に最新の情報に保つことは、看護師としての信頼性を維持し、安心してキャリアを継続していくために不可欠です。この記事が、皆さんのスムーズな手続きの一助となれば幸いです。