天井の水漏れ原因は外壁の亀裂かも?見逃せないサインと対策
「雨の日に天井が…」その原因は外壁の亀裂かも
雨の日になると天井にシミや水滴が見られる。しかも、屋根には問題がないように見える…。こうした場合、意外にも 外壁の亀裂 が原因で水が室内に侵入していることがあります。
外壁は建物の「盾」のような存在ですが、経年劣化や地震・台風などの影響でひび割れが生じることがあります。その亀裂を通じて雨水が侵入し、天井の内部にまで到達してしまうのです。
外壁亀裂による水漏れのチェックポイント
外壁亀裂による天井の水漏れは、初期段階ではわかりにくいことが多いです。以下のサインに注意してください。
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雨の日限定で天井にシミが出る
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屋根に問題がなく、天井だけに水染みが出る場合は外壁の亀裂を疑います。
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外壁に細かいヒビや剥がれがある
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クラック(細かいひび割れ)が入っていると、そこから雨水が侵入することがあります。
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サッシ回りやコーナー部に水たまりや汚れ
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窓枠や建物角のモルタル部に水跡が残っていると、そこが侵入口になっている可能性があります。
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典型的な水漏れ事例
事例1:外壁コーナーの亀裂
ある住宅では、台風の翌日に2階の天井に水滴が落ち始めました。屋根には問題がなかったため調査したところ、 外壁の建物角に0.5mmほどの細かい亀裂 が発見されました。この亀裂から雨水が浸入し、壁内を伝わって天井に染みが出ていたのです。
事例2:サッシ周りのモルタル割れ
別の事例では、雨の日だけ1階天井の隅にシミが出るケース。窓枠周辺を確認すると、モルタルに細かい剥がれと亀裂があり、そこから雨水が入り込んでいました。雨が強いと天井のシミが広がるため、早期の補修が必要でした。
外壁亀裂による水漏れの対策
1. 小さな亀裂はコーキングで補修
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ヘラで清掃後、外壁用のコーキング材を充填します。
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0.3mm~1mm程度の細かいひび割れなら、この方法で十分です。
2. モルタル剥がれや大きな亀裂は専門業者に依頼
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深刻な亀裂は雨水の侵入リスクが高く、自己補修では不十分です。
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塗装やモルタル補修、必要に応じて外壁全体の防水工事を行うことで再発を防げます。
3. 定期的な点検で早期発見
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年に1回、外壁や屋根のチェックを習慣にすることで、水漏れを未然に防げます。
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特に雨季の前後や台風シーズン前の点検が効果的です。
まとめ:天井の水漏れは外壁も疑おう
天井の水漏れは屋根だけが原因と思われがちですが、 外壁の亀裂が原因 となるケースも少なくありません。
小さな亀裂でも放置すると天井や壁に広がり、カビや木材腐食のリスクも高まります。雨の日に天井にシミが出たら、まず外壁のチェックを行い、早めの補修を心がけましょう。