天井の水シミの色でわかる水の種類
天井にできる水シミは、ただの「汚れ」ではなく、どんな水が侵入しているかを教えてくれる重要なサインです。水の種類によって原因も異なり、対処法も変わってきます。ここでは、天井のシミの色別に考えられる水の種類と原因を解説します。
1. 茶色や黄ばみ系のシミ
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考えられる水の種類:雨水、屋根からの浸水
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原因:屋根材や防水シートの劣化、外壁のクラック、ベランダ防水の不良など
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特徴:
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茶色や黄色っぽい色は、雨水が木材や断熱材を通過することで「木のアク」や「ホコリ」を含むために出る。
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シミが時間とともに濃くなるのが特徴。
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👉 対処法:屋根や外壁の防水機能を点検し、雨漏り修理を依頼。
2. 黒っぽいシミ
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考えられる水の種類:長期間浸み込んだ雨水、カビの発生を伴う水分
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原因:放置された雨漏りや結露が原因でカビが繁殖
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特徴:
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黒カビが混じることでシミが黒ずんで見える。
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臭いを伴うこともある。
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👉 対処法:雨漏り修理+カビ除去、断熱材の交換が必要になるケースも。
3. 白っぽいシミ(粉をふいたような跡)
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考えられる水の種類:地下水・水道水由来(給水管の漏れ)
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原因:天井裏の水道管や給湯管からの漏水
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特徴:
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水に含まれるカルシウムやミネラルが乾燥後に白く残る。
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シミというより粉っぽい結晶がつくこともある。
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👉 対処法:水道業者に依頼し配管修理を行う。
4. 緑や青っぽいシミ
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考えられる水の種類:給湯管や銅管の水漏れ
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原因:銅管の腐食で出る「緑青(ろくしょう)」
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特徴:
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緑青は銅のサビ成分。
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配管が古い家でよく見られる。
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👉 対処法:配管を交換、または補修。早期対応で漏水被害を最小限に。
5. 赤茶色やサビ色のシミ
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考えられる水の種類:古い鉄管からの漏水
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原因:鉄製の配管が腐食し、サビ水が染み出す
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特徴:
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水の跡が赤茶色で、金属臭がする場合も。
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雨水ではなく、配管の劣化サイン。
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👉 対処法:鉄管を樹脂管やステンレス管に交換するのが一般的。
まとめ
天井の水シミの色は「水の種類」と「原因」を見分ける手がかりです。
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茶色・黄色 → 雨漏り(木のアクやホコリ混じり)
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黒色 → カビ発生(長期浸水や結露)
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白色 → 水道水・地下水(ミネラル成分)
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緑色 → 銅管腐食(緑青)
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赤茶色 → 鉄管腐食(サビ水)
👉 天井シミを見つけたら「どんな色か」を観察して原因を推測し、専門業者に早めに相談することが家を守る第一歩です。