屋根塗装の剥がれと水漏れの関係
屋根は家を守る最前線にあり、雨風・紫外線・気温差の影響を直接受け続けています。そのため、屋根塗装の剥がれは単なる見た目の問題ではなく、水漏れの前兆になることが多いのです。ここでは、屋根塗装の剥がれと水漏れの関係をわかりやすく解説します。
1. 屋根塗装の役割とは?
屋根塗装には3つの大きな役割があります。
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防水性の確保:塗膜が屋根材に水を浸透させないバリアになる
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紫外線からの保護:屋根材の劣化や割れを防ぐ
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美観の維持:外観を美しく保つ
つまり、塗装が剥がれるということは、防水と保護の機能が低下している証拠です。
2. 塗装剥がれが起こる原因
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経年劣化(一般的に10年前後で塗膜の寿命が来る)
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下地処理不足(高圧洗浄や下塗りが不十分)
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適切でない塗料選び(屋根材や環境に合わない塗料)
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強い紫外線や豪雨など自然環境の影響
3. 塗装剥がれと水漏れの関係
ステップ1:塗装の剥がれ
→ 防水機能が低下し、雨水が屋根材に直接触れる
ステップ2:屋根材の劣化
→ スレートや瓦にひび割れ、反り、割れが発生
→ 金属屋根ならサビが進行
ステップ3:防水シート(ルーフィング)の劣化
→ 雨水が屋根下地に浸入し、やがて天井にシミや水漏れとして現れる
👉 この流れからわかるように、塗装剥がれを放置すると水漏れに直結するのです。
4. 水漏れの前兆になるサイン
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屋根の一部が色あせている
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塗膜がパリパリ剥がれて下地が見えている
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コケや藻が繁殖している
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金属部分にサビが出ている
これらの症状が見えたら、すでに屋根材へのダメージが進んでいる可能性があります。
5. 対策方法
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定期点検(10年目が目安)
→ プロの業者に診断を依頼する -
再塗装
→ 屋根材が傷む前なら塗装で防水機能を回復できる -
部分補修や葺き替え
→ すでにひび割れやサビが進んでいる場合は部分補修
→ 防水シートまで劣化しているなら葺き替えが必要
6. まとめ
屋根塗装の剥がれは「美観の低下」ではなく、水漏れリスクの警告サインです。
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塗膜が剥がれる → 防水性低下
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屋根材が劣化 → 雨水浸入
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防水シートが破れる → 室内に水漏れ
👉 早めの点検・補修で大規模な修繕費を防ぐことができます。