【医師監修】ニキビの種類と原因を徹底解説!あなたのニキビはどのタイプ?
鏡を見るたびに憂鬱になる、お顔や背中にポツンとできたニキビ。
「どうして私だけこんなにニキビができるんだろう?」
「いろんなケアを試しているのに、一向に良くならない…」
そんな風に悩んでいませんか?
ニキビは、実はたった1つの種類だけではありません。できる場所や状態によって、いくつかの種類に分けられます。自分のニキビがどのタイプなのかを正しく知ることが、ニキビケアの第一歩です。
この記事では、ニキビができてしまうメカニズムから、ニキビの種類と原因、そしてタイプ別の効果的なケア方法まで、医師監修のもと分かりやすく解説していきます。あなたのニキビがどのタイプなのか、一緒にチェックしてみましょう!
そもそもニキビはなぜできるの?そのメカニズムを解説
ニキビは、医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚の病気です。ニキビができる主な原因は、以下の3つが複雑に絡み合って起こります。
毛穴の詰まり
古い角質や皮脂が毛穴を塞いでしまいます。
皮脂の過剰な分泌
ホルモンバランスの乱れや食生活、ストレスなどにより、皮脂が過剰に分泌されます。
アクネ菌の増殖
毛穴に詰まった皮脂をエサにして、「アクネ菌」という細菌が増殖し、炎症を起こします。
この3つの原因が段階的に進むことで、さまざまな種類のニキビへと変化していくのです。
あなたのニキビはどのタイプ?ニキビの種類をチェックリストで診断!
ニキビは、症状の進行度合いによって大きく4つの段階に分けられます。あなたのニキビはどれに当てはまりますか?
1. 白ニキビ(コメド)
ニキビの初期段階です。毛穴に皮脂が詰まり、表面が白くプクッと盛り上がっている状態。まだ炎症は起きていません。
【原因】
毛穴の詰まり、皮脂の過剰分泌
【ケア方法】
この段階でのお手入れが最も重要です。洗顔で肌を清潔に保ち、保湿をしっかり行いましょう。ピーリング効果のある洗顔料や化粧品もおすすめです。
2. 黒ニキビ(コメド)
白ニキビの毛穴が開き、中の皮脂が酸化して黒くなった状態です。これもまだ炎症は起きていません。
【原因】
毛穴の詰まり、皮脂の過剰分泌、酸化
【ケア方法】
白ニキビと同様、洗顔と保湿が基本です。毛穴の奥まで汚れを落とすクレンジングや、毛穴ケアに特化したスキンケアを取り入れてみましょう。
3. 赤ニキビ
アクネ菌が活発に増殖し、毛穴が炎症を起こしている状態です。赤く腫れ、少し痛みを感じることもあります。
【原因】
毛穴の詰まり、皮脂の過剰分泌、アクネ菌の増殖、炎症
【ケア方法】
炎症を悪化させないことが大切です。刺激の少ない洗顔料で優しく洗い、ニキビ用の薬用化粧品や、炎症を抑える成分(グリチルリチン酸ジカリウムなど)が配合されたスキンケアを選びましょう。
4. 黄ニキビ
赤ニキビがさらに悪化し、膿(うみ)が溜まっている状態です。ニキビの頭が黄色く見え、痛みも強くなります。
【原因】
アクネ菌の増殖による炎症の悪化
【ケア方法】
この段階までくると、セルフケアだけでは治すのが難しくなります。無理に潰そうとするとニキビ跡が残ってしまう可能性が高いので、皮膚科を受診しましょう。抗生物質の飲み薬や塗り薬で、アクネ菌を抑える治療が行われます。
ニキビを悪化させないためのポイント
どんな種類のニキビでも、悪化させないために共通して心がけてほしいことがいくつかあります。
洗顔は優しく: ゴシゴシと力を入れて洗うと、肌に刺激を与えてしまい、ニキビが悪化する原因になります。きめ細かな泡で優しく洗いましょう。
保湿をしっかりと: 肌が乾燥すると、かえって皮脂が過剰に分泌されてしまいます。洗顔後は化粧水と乳液でしっかり保湿することが大切です。
睡眠と食事: 睡眠不足や偏った食生活は、ホルモンバランスを乱す原因になります。質の良い睡眠と、ビタミンB群やCを積極的に摂るように心がけましょう。
まとめ:ニキビは正しい知識で、賢くケアしよう
ニキビは、正しい知識と適切なケアで改善することができます。
白ニキビや黒ニキビのうちに適切なケアをすれば、炎症性のニキビへの進行を防ぐことができますし、赤ニキビや黄ニキビに悪化してしまった場合は、早めに皮膚科を受診することが何よりも大切です。
一人で悩まずに、専門家の力を借りながら、ニキビのない健やかな肌を目指していきましょう!