「クラミジア」と診断された夫婦へ。心当たりがないのに…その原因と向き合い方
「まさか自分がクラミジアに…?」
「パートナー以外との心当たりがないのに、なぜ?」
夫婦のどちらか、または両方がクラミジアと診断されたとき、最初に頭をよぎるのは「浮気」の二文字かもしれません。しかし、クラミジアは必ずしも浮気が原因で感染するとは限りません。
この記事では、夫婦でクラミジアと診断された際に、心当たりがないと感じる理由と、これからの治療、そして心の向き合い方について、詳しく解説します。
「心当たりがない」と感じる3つの理由
クラミジアは、非常に感染力の強い性感染症ですが、感染から症状が出るまで時間がかかるため、ご自身でも気づかないうちに感染していることがあります。
1. 感染していることに気づかないケース
クラミジアは、男女ともに自覚症状がほとんどないことが多いです。
女性: おりものの変化、下腹部の痛み、不正出血など、気づきにくい軽度の症状のみ。
男性: 排尿時の不快感、尿道から膿が出るなど、比較的症状が出やすいですが、全く症状がない人もいます。
このように、症状がない、あるいは軽微なために、「感染していること」に気づかずに長期間過ごしてしまうことがあります。
2. 過去の感染が原因のケース
クラミジアは、感染から数ヶ月、場合によっては数年後に症状が出ることもあります。そのため、現在のパートナーとの関係が始まる以前に感染していたものが、何らかのきっかけで発症した可能性も考えられます。
特に女性の場合、感染が慢性化すると、不妊症や子宮外妊娠の原因になることがあるため、注意が必要です。
3. 間接的な感染の可能性は?
クラミジアは性行為以外でも感染する可能性はゼロではありませんが、非常に稀です。例えば、オーラルセックスや、ごくまれに感染した人の性器から分泌物が付着したタオルなどを介して感染する可能性も指摘されています。
しかし、これらの感染経路はごくわずかで、基本的には性行為によって感染すると考えて良いでしょう。
「浮気」と決めつけずに、まず二人で向き合うこと
クラミジアと診断されたとき、最も大切なのは「浮気だ!」と決めつけるのではなく、まずは冷静に、二人でこの問題に向き合うことです。
1. 夫婦で一緒に治療を受けること
クラミジアは、どちらか一方だけが治療をしても、再感染を繰り返してしまいます。必ず夫婦二人で一緒に医療機関を受診し、同時に治療を始めましょう。
治療方法: 抗生物質の服用が一般的です。
治療期間: 比較的短期間で治りますが、医師の指示に従い、最後までしっかりと飲みきることが重要です。
2. 専門医に相談する
心当たりがないことや、感染経路について深く悩んでしまう場合は、一人で抱え込まずに専門の医師に相談してみましょう。医師は多くの患者さんを診ているため、冷静に状況を説明し、適切なアドバイスをくれます。
まとめ:大切なのは、お互いを思いやる気持ち
クラミジアと診断されたことは、夫婦にとって大きな試練かもしれません。しかし、これはお互いの健康について真剣に考える良い機会でもあります。
「心当たりがない」からこそ、冷静に
夫婦で一緒に治療に専念する
一人で抱え込まず、医師に相談する
この記事が、あなたの不安を少しでも和らげ、お二人で前向きに治療に向き合うきっかけになれば幸いです。大切なのは、お互いを思いやる気持ちです。