「外だし」で妊娠した人はいる?知っておきたい妊娠のリスクと避妊法
「外だし(膣外射精)」は、コンドームを使わない避妊方法として知られていますが、「本当に妊娠しないの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、外だしで妊娠した人はたくさんいます。この記事では、外だしで妊娠してしまう理由や、避妊の正しい知識について、分かりやすく解説します。
「外だし」で妊娠してしまう理由
外だしは、避妊法としては非常にリスクが高く、失敗しやすい方法です。その理由は以下の通りです。
1. 我慢できないことがある
射精の直前に抜くという行為は、感情が高ぶっている中で行うため、非常に難易度が高いものです。間に合わずに、完全に膣外に出しきれない可能性が常にあります。
2. カウパー腺液(先走り)に精子が含まれている
射精前でも、男性器からは「カウパー腺液」という透明な液体が出ます。この液体には、ごくわずかですが精子が含まれている可能性があります。そのため、たとえ膣外で射精したとしても、すでに妊娠の可能性はゼロではないのです。
3. 精子の生命力は強い
膣内にわずかに残った精子でも、受精能力を失わずに子宮の奥までたどり着くことがあります。たった1つの精子でも、卵子と結びつけば妊娠は成立します。
これらの理由から、外だしを避妊法として頼りにすることは、とても危険な行為だと言えるでしょう。
正しい避妊法と「アフターピル」の知識
予期せぬ妊娠を避けるためには、確実な避妊法を選ぶことが大切です。
1. コンドームの使用
最も一般的で、性感染症の予防にもなる避妊法です。正しく着用すれば、高い避妊効果が期待できます。
2. 低用量ピル
毎日服用することで、排卵を抑制し、妊娠を防ぐ薬です。正しく服用すれば、非常に高い避妊効果があります。
3. アフターピル
もし避妊に失敗してしまった場合は、「アフターピル(緊急避妊薬)」という選択肢もあります。性交後、できるだけ早く服用することで、妊娠を回避できる可能性が高まります。
アフターピルは、婦人科や産婦人科で処方してもらうことができます。外だしが失敗して不安な場合は、一人で悩まずに、すぐに医療機関に相談しましょう。
まとめ:「外だし」は避妊ではない
外だしは、避妊法としては不完全で、妊娠のリスクが非常に高い行為です。過去に「外だしで妊娠しなかったから大丈夫」と考えている方もいるかもしれませんが、それは偶然妊娠しなかっただけで、常にリスクと隣り合わせだということを忘れてはいけません。
予期せぬ妊娠を避けるためにも、コンドームや低用量ピルといった、より確実な避妊法を選ぶようにしましょう。