【例文つき】訪問看護の志望動機、どう書く？看護師の転職を成功させる作成ガイド
「訪問看護の仕事に興味があるけど、志望動機をどう書けばいいか分からない…」
「病院からの転職だから、志望動機で何をアピールすべき？」
訪問看護は、住み慣れたご自宅で生活する利用者さんを支える、やりがいのある仕事です。しかし、病院勤務とは異なる働き方だからこそ、「なぜ訪問看護を選んだのか」を明確に伝える志望動機は、採用の鍵となります。
この記事では、訪問看護を希望する看護師さんが、採用担当者の心に響く志望動機を書くためのポイントを、具体的な例文を交えながら徹底解説します。あなたの転職を成功させるためのヒントが満載です！
訪問看護の志望動機で採用担当者が見ているポイント
採用担当者は、志望動機からあなたの何を知りたいと考えているのでしょうか？主に以下の3つのポイントを見ています。
なぜ訪問看護なのか？
数ある看護分野の中で、なぜ訪問看護を選んだのか、その明確な理由を求めています。病院看護との違いを理解し、訪問看護ならではの魅力に惹かれているかを重視します。
なぜこのステーションなのか？
数ある訪問看護ステーションの中から、なぜそのステーションを志望したのか、具体的な理由を知りたいと考えています。企業の理念や特色を理解し、共感しているかをチェックします。
あなたの経験やスキルをどう活かせるか？
これまでの看護経験や培ってきたスキルが、訪問看護の現場でどのように貢献できるのかを具体的に示せるかを見ています。特に、在宅での看護に対応できる柔軟性や判断力があるかどうかが重要です。
これらのポイントを意識して志望動機を作成することで、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思わせることができます。
訪問看護の志望動機を作成する3つのステップ
では、実際に志望動機を作成する具体的なステップを見ていきましょう。
ステップ1：自己分析で「なぜ訪問看護なのか」を明確にする
まずは、自分自身とじっくり向き合うことから始めましょう。
これまでの看護経験を振り返る:
どんな患者さん（利用者さん）と関わってきましたか？
どのようなケアにやりがいを感じましたか？
病院での経験で、もっとこうしたい、と感じたことはありませんか？
特に印象に残っているエピソードは？
訪問看護に興味を持ったきっかけは？
テレビやニュースで訪問看護の存在を知りましたか？
知人や家族が訪問看護を利用した経験がありますか？
病院で退院支援に関わる中で、在宅医療の重要性を感じましたか？
訪問看護でどんな看護を提供したいか？
利用者さんの生活に寄り添いたいですか？
ご家族を含めた支援をしたいですか？
特定の疾患分野（小児、精神科など）に特化したいですか？
これらの問いに答えることで、あなたの「訪問看護で働きたい理由」が明確になります。
ステップ2：応募先のステーションを徹底的にリサーチする
「なぜこのステーションなのか」を具体的に語るためには、事前のリサーチが不可欠です。
ウェブサイトの確認:
企業理念や経営方針、サービス内容、提供している専門的なケア（精神科訪問看護、小児専門など）は？
看護体制（オンコール体制、緊急時対応など）は？
ブログやSNSがあれば、そこからステーションの雰囲気やスタッフの様子を掴みましょう。
求人情報の詳細を確認:
求める人物像や、募集要項に記載されているスキル、経験は？
教育体制や研修制度は充実していますか？
可能であれば見学や説明会に参加する:
実際に足を運ぶことで、ステーションの雰囲気やスタッフの様子を肌で感じることができます。見学時に質問した内容や感じたことを志望動機に盛り込むと、より具体性が出ます。
リサーチを通じて、そのステーションならではの魅力や、あなたが共感するポイントを見つけましょう。
ステップ3：構成を練り、具体的なエピソードを盛り込む
いよいよ志望動機を書き始めます。以下の構成を参考に、あなたの言葉で表現しましょう。
結論：なぜ訪問看護を志望するのか（簡潔に）
「私はこれまで病院で〇年間看護師として勤務してきましたが、利用者さんの生活に寄り添い、在宅でのQOL向上に貢献したいという思いから、訪問看護を志望いたします。」のように、最初に自分の意志を明確に伝えます。
訪問看護に興味を持った具体的なきっかけや理由（エピソードを交えて）
ステップ1で明確にした自己分析の結果を具体的に記述します。「以前担当した〇〇な患者さんの退院支援を通じて、在宅で継続的なケアがいかに重要であるかを痛感しました」など、具体的なエピソードを交えることで説得力が増します。
応募先のステーションを選んだ理由（リサーチ結果を具体的に）
ステップ2でリサーチした内容を盛り込みます。「貴社の『〇〇（理念や特色）』という点に深く共感いたしました。特に、地域に根ざした〇〇な取り組みに魅力を感じております」など、具体的な名称や取り組みに触れると良いでしょう。
自分の経験やスキルをどう活かせるか（貢献できること）
これまでの経験を訪問看護でどう活かしたいかを具体的にアピールします。「病院で培った急変対応の経験や、多職種連携のスキルは、在宅の現場でも必ず活かせると確信しております」など、具体的なスキルと訪問看護での活用イメージを結びつけます。
入職後の意気込みや将来の展望
入職後どのように成長していきたいか、長期的な視点での意欲を伝えます。「入職後は、一日も早く貴社の一員として貢献できるよう、積極的に学び、精進して参りたいと考えております」など、前向きな姿勢を示しましょう。
【パターン別】志望動機 例文集
ここからは、様々な状況の看護師さん向けの志望動機例文をご紹介します。ご自身の状況に合わせて調整して使ってみてください。
例文1：病院経験〇年、在宅看護に転身希望の場合
「私はこれまで〇年間、△△病院の一般病棟で看護師として勤務してまいりました。急性期の患者さんへの看護を通じて、病状の回復を間近で見守ることにやりがいを感じる一方で、退院後もその方らしい生活を継続するための在宅でのサポートの重要性を痛感するようになりました。
特に、ご自宅へ退院される患者さんの中には、医療的ケアが必要な方や、ご家族の介護負担が大きい方も多くいらっしゃいました。私は、住み慣れた環境で、その人らしく安心して生活を送るためのサポートに深く関わりたいという思いが募り、訪問看護を志望するに至りました。
貴社（貴ステーション）のウェブサイトを拝見し、『地域に根ざしたきめ細やかな看護』という理念に深く共感いたしました。特に、利用者さんの個別性を尊重し、多職種と密に連携を取りながら支援されている点に魅力を感じております。
病院で培った全身管理の知識や急変対応の経験、そして様々な疾患を持つ患者さんとのコミュニケーションスキルは、在宅の現場でも必ず活かせると確信しております。また、これまでは医療者側からの一方的な情報提供になりがちでしたが、今後は利用者さんご本人やご家族の意向をより深く傾聴し、その方にとって最適なケアを共に考え、提供していきたいと考えております。
入職後は、訪問看護の専門性を高めるために積極的に学び、貴社の一員として利用者様とそのご家族の笑顔を支えることに貢献できるよう、精一杯努めてまいります。」
例文2：訪問看護未経験、異分野からの挑戦の場合
「私はこれまで〇年間、△△（例：クリニック、介護施設）で看護師として勤務してまいりました。その中で、利用者さん（患者さん）が地域で生活を継続していくことの難しさや、医療と介護の連携の重要性を肌で感じてまいりました。
特に、自宅療養を希望される方々が、住み慣れた環境で安心かつ快適に過ごせるよう支援することに強い関心を持つようになりました。画一的なケアではなく、利用者さんお一人おひとりの生活背景や価値観に合わせたオーダーメイドの看護を提供できる訪問看護に、大きな魅力を感じ、この度志望いたしました。
貴社（貴ステーション）の『〇〇（例：看取りケアへの注力、リハビリテーション看護の強化など）』という取り組みを拝見し、利用者さんご本人だけでなく、ご家族を含めたトータルサポートを重視されている点に深く感銘を受けました。特に、看取りの現場で利用者さんとご家族が穏やかに過ごせるよう支援されている〇〇さんの記事を読み、私もぜひ貴社の一員としてそのような看護を提供したいと強く思いました。
訪問看護の経験はございませんが、これまでの経験で培ったアセスメント能力や、多職種との連携調整スキルは、必ず貴社で活かせると信じております。また、新しい知識や技術を積極的に吸収し、利用者さんやご家族の心に寄り添う温かい看護を提供できるよう、日々精進していく所存です。
一日も早く貴社の一員として貢献できるよう、真摯に業務に取り組み、地域医療の一翼を担う存在として成長していきたいと考えております。」
例文3：ブランクがあるが、訪問看護で復職希望の場合
「私は〇年間、看護師としてのブランクがございますが、この度、訪問看護の分野で看護師として復職したいという強い思いから、貴社（貴ステーション）を志望いたしました。
ブランク期間中は、家族の介護経験を通じて、自宅で療養することの現実や、介護者の負担、そして専門職のサポートがいかに重要であるかを身をもって経験いたしました。その中で、利用者さんの日常生活に密着し、個別性に合わせたケアを提供する訪問看護の役割の大きさを改めて痛感し、再び看護師として貢献したいという気持ちが募りました。
貴社（貴ステーション）の『〇〇（例：充実した研修制度、手厚いOJTなど）』という教育体制を拝見し、ブランクのある私でも安心して業務に取り組める環境であると感じ、強く魅力を感じました。また、〇〇（具体例：地域交流イベントへの参加、特定の疾患に特化したケアなど）といった地域に根ざした活動にも感銘を受け、私もその一員として地域の方々の健康を支えたいと強く願っております。
確かに臨床から離れていた期間はございますが、看護師としての基本となる観察力やコミュニケーション能力は常に意識してまいりました。また、復職に向けては、〇〇（例：最新の医療技術に関する勉強、在宅医療に関する書籍の購読など）といった自己学習も積極的に行っております。
このブランク期間の経験を活かし、利用者さんやご家族の気持ちに寄り添いながら、丁寧で質の高い看護を提供できるよう、謙虚な姿勢で業務に励んでまいります。一日も早く貴社のお役に立てるよう、精一杯努力いたします。」
面接でさらに差をつける！志望動機のアピール術
志望動機は、履歴書や職務経歴書だけでなく、面接でも必ず聞かれる項目です。以下のポイントを意識して、さらに効果的にアピールしましょう。
ハキハキと、自分の言葉で話す:
暗記したセリフを棒読みするのではなく、自分の言葉で情熱を込めて話しましょう。
具体的なエピソードを盛り込む:
「～だと感じました」「～という経験から」など、具体的な体験談を交えることで、説得力が増します。
目を見て、笑顔で話す:
コミュニケーション能力が重視される訪問看護では、第一印象も重要です。
質問への準備も怠らない:
「なぜ病院ではなく訪問看護なのですか？」「当ステーションで活かせる経験は何ですか？」など、志望動機に関連する質問が来ることを想定し、準備しておきましょう。
逆質問で意欲を示す:
面接の最後に「何か質問はありますか？」と聞かれた際には、「貴ステーションで働く上で、看護師に求められる一番大切なことは何ですか？」など、入社意欲を示す質問をすると好印象です。
まとめ：あなたの「訪問看護への熱意」を伝えよう！
訪問看護の志望動機は、あなたの看護観やキャリアプラン、そして応募先への熱意を伝える大切な機会です。
自己分析と徹底したリサーチを行い、あなたの言葉で具体的なエピソードを交えながら語ることで、採用担当者にあなたの魅力を最大限にアピールすることができます。
この記事でご紹介したポイントや例文を参考に、ぜひあなたらしい志望動機を作成し、訪問看護への転職を成功させてください！応援しています！