【採用担当者が注目!】看護師の履歴書の書き方・提出方法 完全ガイド
「履歴書って、何を書けばいいんだろう…」
「これで本当に、採用担当者の目に留まる履歴書になるのかな?」
看護師の転職活動や就職活動において、履歴書はあなたの第一印象を左右する非常に重要な書類です。せっかくのスキルや経験も、履歴書でしっかりアピールできなければ、もったいないですよね。
この記事では、採用担当者が「会ってみたい!」と思う看護師の履歴書の書き方を、項目ごとに例文を交えて徹底解説します。さらに、押さえておきたい提出方法や、よくある疑問まで、**これさえ読めば完璧!**という完全ガイドをお届けします。あなたの理想の職場への扉を開く、最高の履歴書を作りましょう!
なぜ看護師の履歴書は「書き方」が重要なのか?
「職務経歴書が大事なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、履歴書はあなたの基本情報と人柄を伝える、いわば「顔」となる書類です。
1. あなたの「第一印象」を決める
採用担当者は、まず履歴書を見てあなたの基本的な情報や、書類作成能力、そして丁寧さなどを判断します。誤字脱字が多い、空欄が多いなど、雑な履歴書はそれだけでマイナス評価につながりかねません。
2. 人柄や熱意をアピールする場
決められたフォーマットの中に、あなたの経験やスキルだけでなく、看護師としての倫理観や患者さんへの想い、入職への熱意を効果的に盛り込むことができます。
3. 面接への「布石」となる
履歴書で興味を持ってもらえれば、面接でさらに詳しく話を聞いてもらえるチャンスにつながります。面接で話したい内容の「予告編」のような役割も担っています。
【項目別】採用担当者の心を掴む履歴書の書き方・例文
それでは、履歴書の各項目について、看護師ならではの視点を交えながら、具体的な書き方を解説していきます。
1. 日付
記入日: 履歴書を記入した日ではなく、提出する日(郵送なら投函日、持参なら提出日)を記入します。
和暦・西暦: 職務経歴書など他の応募書類と統一しましょう。
2. 氏名・生年月日・現住所・連絡先
氏名: 戸籍通りに正確に記入し、フリガナはひらがなで。
生年月日: 西暦か和暦を他の項目と統一。
現住所: 郵便番号から都道府県名、マンション名、部屋番号まで省略せずに正確に記入します。
電話番号: 日中連絡がつきやすい携帯電話の番号を記入します。
メールアドレス: 企業からの連絡を見落とさないよう、日常的に確認するアドレスを記入しましょう。Gmailなど、ビジネスシーンにふさわしいアドレスが好ましいです。
3. 学歴・職歴
学歴:
最終学歴から一つ前の学歴(高校卒業)から記入するのが一般的です。
大学名や学部・学科名、専門学校名などは正式名称で記入しましょう。
卒業見込みの場合は「卒業見込」と記入します。
職歴:
入職・退職の年月日を正確に記入します。
病院名や施設名は正式名称で記入しましょう。「医療法人〇〇会 △△病院」など。
部署名や担当業務(例:急性期病棟、整形外科、回復期リハビリテーション病棟など)も具体的に記載すると良いでしょう。
退職理由については、詳細に書く必要はありません。自己都合の場合は「一身上の都合により退職」と簡潔に記載します。
現在在職中の場合は、最終行に「現在に至る」と記入し、その下に「以上」と右寄せで記入します。
4. 免許・資格
取得年月日: 正式な取得年月日を記入します。
資格名: 「看護師免許」「保健師免許」「助産師免許」など、正式名称で記入します。
研修歴: 認定看護師、専門看護師などの資格はもちろん、BLS/ACLSなど業務に直結する研修もアピールになります。
例:「○○認定看護師(感染管理)」
例:「日本ACLS協会 BLSプロバイダー」
PCスキル: Word, Excelなどの基本操作ができる場合は記入しましょう。
5. 志望動機
**採用担当者が最も重視する項目の一つです。**なぜその病院・施設を選んだのか、そこで何がしたいのかを具体的に伝えます。
具体的に書く: 「貴院の○○(特定の診療科、看護方針、地域連携など)に魅力を感じました」のように、応募先のどこに惹かれたのか具体的に記述します。
自分の経験と結びつける: これまでの経験やスキルが、応募先でどのように活かせるのかを具体的に述べましょう。
例文(経験者の場合):
「前職の急性期病院にて、多忙な中でも患者さん一人ひとりに寄り添う看護を心がけてまいりました。貴院の『地域に根差した寄り添う看護』という理念に深く共感し、これまでの経験を活かしながら、地域住民の皆様の健康増進に貢献したいと強く志望いたしました。」
例文(新卒の場合):
「学生時代の実習で、貴院の緩和ケア病棟における多職種連携の温かい看護に感銘を受けました。患者さんのQOL向上に向けた貴院の取り組みに貢献できるよう、積極的に学び、成長していきたいと考えております。」
6. 自己PR
あなたの強みや特長を具体例を交えてアピールします。志望動機と連動させることで、より説得力が増します。
強みを明確に: 自分の強み(例:協調性、臨機応変な対応力、学習意欲、コミュニケーション能力など)を一つに絞り、具体的に記述します。
エピソードを交える: その強みが、実際の看護業務でどのように発揮されたのか、具体的なエピソードを添えると説得力が増します。
例文:
「私の強みは、状況判断力と迅速な対応力です。前職の緊急対応の多い病棟では、急変時においても冷静に状況を判断し、優先順位を立てて行動することを徹底してまいりました。例えば、呼吸状態が悪化した患者さんに対しては、医師への迅速な報告と同時に、酸素投与の準備や体位変換を先行して行うことで、事なきを得た経験がございます。貴院においても、この力を活かし、患者さんの安全と安心に貢献したいと考えております。」
7. 看護に対する思い(※履歴書のフォーマットによる)
履歴書のフォーマットによっては、「看護に対する思い」や「趣味・特技」の欄がある場合があります。
看護に対する思い:
あなたが看護師として働く上で大切にしていること、目指す看護師像などを具体的に記述します。
例文:
「患者さんやご家族の不安を少しでも軽減し、その人らしい生活を送るためのサポートをすることが、私の看護における一番の喜びです。常に患者さんの声に耳を傾け、最善のケアを提供できるよう、日々研鑽を積んでいきたいと考えております。」
8. 趣味・特技(※履歴書のフォーマットによる)
個性や人柄を伝えるチャンスです。ただし、業務に支障が出ない範囲で、ポジティブな内容を選びましょう。
例文:
「週末にサイクリングで自然の中を走ることで、心身のリフレッシュを図っています。体力維持にも繋がっています。」
「料理が趣味で、栄養バランスを考えた食事作りが得意です。患者さんの食事指導にも役立てたいと考えています。」
9. 希望欄(本人希望記入欄)
給与や待遇に関する希望は、原則として「貴院の規定に従います」と記載しましょう。
ただし、どうしても譲れない希望(例:夜勤不可、時短勤務希望など)がある場合は、具体的に記入します。その際も、採用側に配慮した丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
例(夜勤不可の場合):
「現在子育て中のため、当面の間は日勤帯での勤務を希望いたします。状況が変化した際には、ご相談させていただければ幸いです。」
【重要!】履歴書の提出方法と注意点
せっかく完璧な履歴書を作成しても、提出方法を間違えると印象が台無しに。
1. 履歴書の形式と準備
手書き or パソコン作成: どちらでもOKですが、指示がない限りはパソコン作成が一般的で、読みやすく、修正も容易です。手書きの場合は、丁寧に楷書で記入しましょう。
市販の履歴書 or ダウンロード: どちらでも問題ありません。看護師専用の履歴書フォーマットも活用すると良いでしょう。
写真: 3ヶ月以内に撮影した、清潔感のある証明写真を貼ります。スピード写真は避け、写真館で撮影するのがおすすめです。笑顔で、真摯な表情を心がけましょう。裏に氏名を記入してから貼り付けます。
2. 郵送する場合
送付状(添え状)を同封する: どのような書類を送ったのか、簡単な挨拶と応募の意思を伝えるためのものです。
クリアファイルに入れる: 履歴書や職務経歴書を折れたり汚れたりしないように、クリアファイルに入れてから封筒に入れます。
封筒の選び方: A4サイズの書類が折らずに入る角形2号(角2)の封筒を選びます。白が無難です。
宛名: 病院名、部署名、担当者名を正確に記載します。「○○病院 御採用ご担当者様」など。
切手: 料金不足がないように、郵便局で正確な料金を確認し、貼付します。
裏書き: 差出人の氏名と住所を封筒の裏面に記入します。
3. 持参する場合
クリアファイルに入れる: 郵送の場合と同様に、クリアファイルに入れてから持参しましょう。
手渡しする際のマナー: 採用担当者から求められたら、両手で丁寧に差し出します。その際、封筒から出して渡す場合と、封筒に入れたまま渡す場合がありますので、相手の指示に従いましょう。
よくある疑問Q&A
Q. 修正液や修正テープを使ってもいいですか?
A. 絶対にやめましょう。 修正液や修正テープを使うと、手抜きで雑な印象を与えてしまいます。書き損じたら、新しい履歴書に書き直しましょう。
Q. 職歴がブランクがある場合、どう書けばいいですか?
A. 隠さずに正直に記入しましょう。 ただし、「体調不良のため療養」など、簡単に理由を添えるのが適切です。面接で詳しく聞かれる可能性があるので、回答を準備しておきましょう。
Q. 複数の病院に応募する場合、履歴書は使い回しでいい?
A. 全ての応募先に対し、専用の履歴書を作成しましょう。 特に「志望動機」や「自己PR」は、応募先ごとにカスタマイズすることで、あなたの熱意が伝わりやすくなります。
まとめ:あなたの想いを込めた履歴書で、理想の職場へ!
履歴書は、単なる事実の羅列ではありません。あなたの看護師としての経験、スキル、そして何よりも**「ここで働きたい!」という熱意**を伝える大切なツールです。
この記事で解説したポイントを押さえて、採用担当者が思わず「会ってみたい!」と感じるような、魅力的で丁寧な履歴書を作成してください。
あなたの想いが詰まった履歴書が、理想の職場への扉を開く、最初の一歩となることを願っています!