脇の赤み、これって何？原因から対処法まで徹底解説！
「脇の下がなんだか赤い…」「かゆみやブツブツもあるけど、これって一体？」脇の赤み（紅斑）は、ムレやすい場所だけに起こりやすい皮膚トラブルの一つです。軽度なものから、皮膚疾患が隠れているケースまで様々で、放置すると悪化してしまうこともあります。
この記事では、脇の赤みの主な原因から、症状に合わせた対処法、そして日頃からできる予防策まで、分かりやすく解説していきます。あなたの脇の悩みを解消して、快適な毎日を過ごしましょう！
脇の赤み、その原因は？
脇の赤みは、様々な要因が絡み合って発生します。あなたの症状に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
1. 摩擦や締め付けによる刺激
衣類や下着： 締め付けの強い下着や、化学繊維など肌触りの悪い衣類が脇と擦れることで、皮膚が刺激され、赤みやかゆみを引き起こすことがあります。
運動時の摩擦： スポーツなどで脇が継続的に擦れることでも、皮膚に負担がかかり赤くなることがあります。
2. ムレによる菌の繁殖（間擦疹・カンジダ症など）
高温多湿： 脇は汗をかきやすく、皮膚が密着しているため、常に高温多湿になりやすい場所です。この環境は、雑菌や真菌（カビの一種）が繁殖するのに最適です。
間擦疹（かんさつしん）： 汗や皮脂、摩擦などによって皮膚の深いしわの部分に炎症が起こる皮膚炎です。赤み、かゆみ、ただれなどが生じます。
カンジダ症： 皮膚の常在菌であるカンジダ菌が、ムレによって過剰に増殖することで起こる皮膚炎です。赤くただれ、白いカスが付着することもあります。強いかゆみが特徴です。
3. 脱毛・除毛による肌トラブル
カミソリ負け： カミソリによる除毛は、肌表面を傷つけやすく、赤み、かゆみ、ブツブツ、埋没毛などの肌トラブルの原因になります。
脱毛による炎症： 脱毛クリームや光脱毛、レーザー脱毛なども、肌に合わない場合や刺激が強い場合に、赤みやかゆみ、炎症を引き起こすことがあります。
4. 制汗剤や化粧品によるかぶれ（接触皮膚炎）
アレルギー反応： 制汗剤やデオドラント製品、ボディクリームなどに含まれる成分が肌に合わず、アレルギー性接触皮膚炎（かぶれ）を起こすことがあります。
刺激性接触皮膚炎： 特定の成分が刺激となり、肌に直接的な炎症を引き起こす場合もあります。赤み、かゆみ、ヒリヒリ感などが特徴です。
5. あせも（汗疹）
汗腺が詰まることで起こる炎症です。特に夏場や運動後など、汗をかきやすい時期に、赤く小さなブツブツやかゆみとして現れます。
6. 蕁麻疹（じんましん）
突然、ミミズ腫れのように赤く盛り上がり、強いかゆみを伴う発疹です。食べ物や薬剤、ストレス、物理的な刺激など、様々な原因で起こります。脇だけに起こることもあります。
脇の赤み、症状別の対処法
脇の赤みの原因に応じたケアを行うことが、改善への近道です。
1. 軽度な赤み・かゆみの場合
清潔にする： 汗をかいたら、シャワーで洗い流すか、濡らしたタオルなどで優しく拭き取り、常に清潔に保ちましょう。ゴシゴシ洗いは避け、低刺激性の石鹸を使用してください。
乾燥させる： 洗浄後は、タオルで優しく水分を拭き取り、しっかりと乾燥させましょう。ドライヤーの冷風を当てるのも効果的です。
保湿する： 乾燥は肌のバリア機能を低下させ、刺激を受けやすくします。低刺激性の保湿クリームを塗って、肌のバリア機能をサポートしましょう。
市販薬の活用： 軽度のかゆみや炎症には、ステロイド成分が配合された市販の軟膏が有効な場合があります。薬剤師に相談して、適切なものを選びましょう。
2. カンジダ症が疑われる場合
赤み以外に、ただれや白いカス、強いかゆみがある場合は、カンジダ症の可能性が高いです。
この場合は、**市販の抗真菌薬（水虫薬と同じ成分）**が有効です。ただし、自己判断せずに薬剤師に相談するか、皮膚科を受診しましょう。
3. 制汗剤や脱毛によるかぶれの場合
使用の中止： まずは原因となっていると思われる制汗剤や脱毛方法の使用をすぐに中止しましょう。
冷やす： 炎症が起きている場合は、濡れタオルなどで冷やすと炎症を抑えられます。
皮膚科受診： 症状が改善しない場合や、ひどくなる場合は、皮膚科を受診してください。パッチテストなどで原因を特定できる場合もあります。
脇の赤みを防ぐ！予防対策
再発を防ぐためにも、日頃からできる予防策を実践しましょう。
1. 通気性の良い素材の衣類を選ぶ
天然素材： 綿や麻など、吸湿性・通気性に優れた天然素材の衣類や下着を選びましょう。
ゆったりとしたデザイン： 脇を締め付けない、ゆったりとしたデザインの服を選ぶことで、摩擦やムレを軽減できます。
2. 制汗剤・デオドラント製品の見直し
低刺激性のものを選ぶ： アルコールフリーや無香料など、肌に優しい低刺激性の製品を選びましょう。
パッチテスト： 新しい製品を使う際は、脇の目立たない部分で少量試してから使う「パッチテスト」を行うと安心です。
使いすぎない： 必要以上に多量に塗布したり、頻繁に使用したりしないようにしましょう。
3. 正しい除毛・脱毛方法を実践する
カミソリ： 切れ味の良い新しいカミソリを使い、シェービングフォームやジェルを塗ってから、毛の流れに沿って優しく剃りましょう。剃った後は、保湿をしっかりと行います。
脱毛クリーム： 使用上の注意をよく読み、パッチテストを必ず行いましょう。
専門家への相談： 敏感肌の方や、自己処理での肌トラブルが多い方は、医療脱毛や脱毛サロンなど、プロに相談することも検討しましょう。
4. 清潔を保ち、保湿を心がける
こまめなケア： 汗をかいたら拭き取る、シャワーで流すなど、脇を常に清潔に保ちましょう。
保湿の習慣： 入浴後やシャワー後には、化粧水や乳液で保湿ケアを行い、肌のバリア機能を整えましょう。
5. 規則正しい生活習慣
バランスの取れた食事： 偏った食生活は、肌のターンオーバーの乱れやバリア機能の低下を招くことがあります。ビタミンやミネラルを意識したバランスの良い食事を心がけましょう。
十分な睡眠： 睡眠不足は肌の再生を妨げ、肌トラブルの原因になります。質の良い睡眠をしっかりと確保しましょう。
ストレス解消： ストレスは肌の状態に悪影響を与えることがあります。適度な運動やリラックスできる時間を作り、ストレスを上手に解消しましょう。
症状が改善しない場合は医療機関を受診！
上記のようなセルフケアや市販薬を試しても症状が改善しない場合や、以下のような症状が見られる場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう。
症状が広範囲に及んでいる
強い痛みや熱を伴う
水ぶくれやただれがひどい
市販薬を数日使用しても改善が見られない
何度も繰り返す
自己判断で放置せず、専門医の診断を受けることで、適切な治療を受け、早期の改善を目指しましょう。
まとめ：脇の赤みとサヨナラして、自信のある毎日を！
脇の赤みは、デリケートな部分だけに気になる皮膚トラブルですが、その原因の多くは日常生活の中に潜んでいます。正しい知識と適切なケア、そして日頃からの予防を心がけることで、快適な脇の状態を保つことができます。
もし今、脇の赤みに悩んでいるなら、今日からできる対策をぜひ試してみてください。そして、症状が長引いたり悪化したりする場合は、遠慮なく医療機関を受診しましょう。脇の悩みを解消して、自信を持ってノースリーブも楽しめる夏を満喫してくださいね！