迫力満点!カマキリを家族に迎えよう!飼い方のコツと長く楽しむ秘訣


子どもから大人まで、そのユニークな姿と鋭い鎌で魅了するカマキリ。「家の近くで見つけたカマキリ、飼ってみたい!」そう思ったことはありませんか?

カマキリの飼育は、実はそんなに難しくありません。しかし、彼らが快適に過ごせる環境を整え、適切なお世話をすることで、その生態を間近で観察でき、より深い発見と感動を得られます。

このページでは、カマキリを飼育する上での基本的な準備から、エサやり、共食い防止策、そして卵(卵鞘)の採集方法まで、カマキリとの暮らしを長く楽しむための秘訣を徹底解説します!さあ、あなたもカマキリ博士を目指してみませんか?


カマキリを飼う前に知っておきたい基本情報

カマキリは、その姿形から「肉食」のイメージが強いですが、実際に何を食べて、どんな一生を送るのでしょうか。

カマキリってどんな虫?

カマキリは、昆虫綱カマキリ目に属する肉食性の昆虫です。大きな前脚(鎌)が特徴で、この鎌で獲物を捕らえます。日本では、オオカマキリ、チョウセンカマキリ、ハラビロカマキリなどがよく見られます。

  • 寿命: 自然界では、卵から孵化して成虫になり、秋から冬にかけて寿命を迎えることがほとんどです。飼育下でも、適切に飼えば数ヶ月〜半年程度、長くてもその年の冬まで生きることが一般的です。

  • 食性: 生きた昆虫(バッタ、コオロギ、ハエ、チョウなど)を捕食する肉食性です。

  • 生息場所: 草むらや林、畑など、獲物となる昆虫が多い場所に生息しています。

カマキリのおうちを用意しよう!飼育ケースの選び方とセッティング

カマキリが快適に過ごせる「お家」を用意してあげることが、長く飼育する第一歩です。

1. 飼育ケースの選び方

  • 広さ: カマキリは動き回る空間が必要なので、体長の3倍以上の高さがあるケースを選びましょう。幅も十分にあると良いです。市販の昆虫飼育ケースや、金魚鉢、プラケースなどで代用できます。

  • 通気性: 蒸れはカマキリにとって大敵です。フタに通気孔があるもの、または自分で小さな穴を開けて通気性を確保できるものを選びましょう。ただし、脱走防止のため穴は小さめに。

  • フタ: カマキリは上へ上へと登る習性があり、フタの隙間から脱走することが得意です。フタはしっかりと閉まるものを選び、必要であれば重しを置くなどの対策をしましょう。

2. ケース内のセッティング

  • 止まり木: カマキリは縦の動きを好みます。枯れ枝や竹などを斜めに立てかけて、足場を作ってあげましょう。脱皮の際にも必要になります。

  • 床材: 土や腐葉土は必須ではありませんが、保湿のために入れても良いでしょう。清潔を保つため、キッチンペーパーなどを敷くのもおすすめです。

  • 水やり: カマキリは水を飲むだけでなく、湿度も必要とします。毎日、霧吹きでケース全体に水を吹きかけてあげましょう。ケースの壁や止まり木についた水滴を舐めて水分を補給します。

カマキリのごはん!人工エサから共食い防止まで

カマキリ飼育で最も重要なのが「エサ」です。彼らは生きた獲物を好みます。

1. 基本は「生きた昆虫」

  • バッタ、コオロギ、ハエ、チョウなど: カマキリの口に入る大きさの昆虫を与えましょう。公園や庭で捕まえてきたものでOKです。ただし、農薬が使われている可能性のある場所で捕まえた虫は避けましょう。

  • 与え方: ケースの中にそのまま放し入れると、カマキリが自分で捕まえてくれます。週に2~3回を目安に、お腹の減り具合を見て与えましょう。食べ残しは腐敗するので取り除いてください。

2. 人工エサ(人工飼料)の可能性は?

基本的には生きた昆虫がベストですが、もし入手が難しい場合は、一時的に人工エサを試すこともできます。

  • 肉片や魚肉ソーセージ: ピンセットなどで細かくしたものを口元に持っていくと、食べる場合があります。しかし、食いつきは生きた昆虫には劣ります。

  • 注意点: 人工エサは栄養バランスが偏りがちで、カマキリの健康維持には適していません。あくまで緊急時や一時的なものと考えましょう。

3. 共食いを防ぐために!

カマキリは、非常に獰猛な肉食性です。

  • 単独飼育が基本: 複数匹を同じケースに入れると、大小関係なく共食いをしてしまいます。特にメスはオスを食べてしまうこともあります。必ず1匹ずつ単独で飼育しましょう。

  • 獲物の与えすぎも注意: お腹がいっぱいになると獲物を捕らえなくなるので、獲物がケース内で暴れてカマキリを刺激しないよう、食べ残しは早めに取り除きましょう。

卵(卵鞘)の採集と孵化の準備

カマキリの卵は「卵鞘(らんしょう)」と呼ばれ、泡が固まったような特徴的な形をしています。

1. 卵鞘の探し方

  • 時期: 秋(9月~11月頃)に、メスのカマキリが産み付けます。

  • 場所: 草の茎や木の枝、フェンス、家の壁など、比較的風雨に晒されにくい場所によく見られます。コンクリートの壁などにも付いていることがあります。

2. 卵鞘の採集と保管方法

  • 採集: 卵鞘がついている枝ごと切り取るか、壁に付いている場合は無理に剥がさず、その部分を切り取れないか検討しましょう。丁寧に扱わないと中の卵が傷つく可能性があります。

  • 保管: 採集した卵鞘は、乾燥しすぎないよう、しかしカビが生えないよう、通気性の良い場所で保管します。霧吹きで軽く湿らせた脱脂綿を添えるのも良いでしょう。

  • ポイント: 冬の寒さを経験させないと孵化しないため、暖かい室内ではなく、ベランダなど屋外に近い環境に置くのがおすすめです。ただし、霜が当たらない軒下などが良いでしょう。

3. 孵化の準備と注意点

  • 時期: 春(5月~6月頃)になると、たくさんの小さなカマキリが孵化してきます。

  • 大量発生に注意: 1つの卵鞘から、数十匹〜数百匹のカマキリが生まれることがあります。飼育できる数には限りがあるので、飼いきれない場合は、自然に放してあげることも視野に入れましょう。孵化したばかりの幼虫は共食いしやすいので、注意が必要です。

カマキリとの暮らしを楽しむためのヒント

  • 観察日記をつける: どんなエサを食べたか、いつ脱皮したか、行動の変化などを記録すると、新たな発見があります。

  • 脱皮を見守る: カマキリは成長の過程で脱皮を繰り返します。脱皮中は無防備になるため、そっと見守ってあげましょう。

  • 自然に返すタイミング: 飼育が難しくなったり、冬が近づいてきたりしたら、安全な場所に放してあげることも考えてみましょう。


まとめ:カマキリとの出会いを大切に、命の尊さを学ぼう

カマキリの飼育は、小さな命との触れ合いを通じて、昆虫の生態や自然の摂理を学ぶ貴重な機会となります。

適切な環境と愛情を注ぐことで、彼らはそのユニークな姿を見せてくれます。人工エサの難しさや共食いの習性など、少し大変な面もありますが、それを乗り越えて飼育することで、より一層愛着が湧くことでしょう。

ぜひこのページを参考に、カマキリとの新しい生活を始めてみてください。きっと、驚きと発見に満ちた、素晴らしい体験が待っているはずです。

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