【実はすごい!】セルフメディケーション税制の利用条件:スイッチOTC薬で税金がお得になる新制度!


「病院に行くほどじゃないけど、ちょっと体調が悪いから市販薬で済ませたいな…」

そんな時に役立つのが、薬局で手軽に買える市販薬(OTC医薬品)ですよね。実は、この市販薬の購入費も、ある条件を満たすと税金がお得になる**「セルフメディケーション税制」**という新しい制度があるんです!

「医療費控除とは違うの?」「どんな薬が対象になるの?」「どうすれば使えるの?」そんな疑問をお持ちの方のために、今回はセルフメディケーション税制の利用条件と、その活用方法を、やさしく解説していきますね。

そもそも「セルフメディケーション税制」って何?

セルフメディケーション税制とは、**「特定の市販薬(スイッチOTC医薬品)を年間で1万2千円を超えて購入した場合に、その超過分に応じて所得税や住民税の負担を軽くしてくれる制度」**のことです。

国は、「軽い病気やケガは自分で市販薬を使って治す(セルフメディケーション)ことを応援して、医療費全体の負担を減らしていこう」という目的で、この制度を作りました。

医療費控除との違いは?

「医療費控除」も「セルフメディケーション税制」も、医療費に応じて税金が安くなる制度ですが、どちらか一方しか利用できません

項目医療費控除セルフメディケーション税制
対象費用病院での診察費、治療費、処方薬、一部の市販薬など、幅広い医療費特定のスイッチOTC医薬品の購入費のみ
控除額の計算10万円(または所得の5%)を超えた分1万2千円を超えた分
上限額200万円8万8千円
必須条件なし健康診断などを受けていること
目的病気やケガの治療負担軽減自助努力による医療費削減の推進

このように、対象となる費用の種類や控除額の計算方法、そして「健康診断を受けていること」という必須条件が大きく異なります。

セルフメディケーション税制の「利用条件」をチェック!

この制度を利用するには、以下の3つの条件をすべて満たす必要があります。

  1. 所得税や住民税を支払っている人であること

    • これは一般的な税金控除の前提ですね。
  2. 特定の「スイッチOTC医薬品」を購入していること

    • ここが一番重要なポイントです!
    • **「スイッチOTC医薬品」**とは、もともと病院で医師が処方する「医療用医薬品」だったものが、安全性が確認されて、薬局で買える市販薬になったものです。
    • 具体的には、風邪薬、胃腸薬、鼻炎薬、湿布薬など、約1,600品目以上が対象となっています。
    • 見分け方: パッケージに**「セルフメディケーション税制対象」とマークが記載されているか、レシートに「★」マークや対象品目であることがわかる記載**があるかを確認しましょう。薬の成分名でも判断できますが、パッケージの表示やレシートが一番確実です。
  3. 健康の保持増進及び疾病の予防への一定の取り組みを行っていること

    • これが、医療費控除にはない、セルフメディケーション税制ならではの条件です。以下のいずれか一つでも実施していればOKです。

      • **特定健康診査(メタボ健診)**を受けている
      • 予防接種(インフルエンザなど)を受けている
      • 定期健康診断を受けている
      • 人間ドックを受けている
      • がん検診を受けている
      • 市町村が実施する健康診査を受けている
    • これらの「取り組み」は、税金を申告する年と同じ年(1月1日~12月31日)に実施していることが条件です。健診結果通知書や領収書などを保管しておきましょう。

いくらから控除されるの?どれくらいお得になる?

セルフメディケーション税制で控除される金額は、「対象となるスイッチOTC医薬品の年間購入額」から「1万2千円」を差し引いた金額です。(上限は8万8千円)

計算例:

あなたが年間で5万円分のスイッチOTC医薬品を購入し、健康診断も受けていたとします。

  • 控除額 = 5万円(購入費) - 1万2千円 = 3万8千円

この3万8千円が、あなたの所得から控除される金額になります。

所得税率が10%の場合:

  • 所得税の軽減額:3万8千円 × 10% = 3,800円
  • 住民税の軽減額:3万8千円 × 10% = 3,800円 (住民税は一律10%の場合が多い)
  • 合計で年間約7,600円の節税効果!

医療費控除に比べると、対象となる金額のハードルが低い(1万2千円を超えればOK)ので、日頃から市販薬をよく利用する方にとっては、手軽に節税できるチャンスがある制度と言えますね。

セルフメディケーション税制の申告手続きはどうするの?

この制度も、医療費控除と同様に、会社がしてくれる年末調整では適用できません。ご自身で**「確定申告」**を行う必要があります。

準備するもの

  1. スイッチOTC医薬品のレシート:
    • 「セルフメディケーション税制対象」と明記されているもの、または対象商品であることがわかる★マークなどの記載があるもの。
    • 領収書に記載されている商品名から対象品目か判別できる場合は、それでもOKです。
    • 日付、商品名、金額、販売店名が明記されているか確認しましょう。
  2. 健康の保持増進及び疾病の予防への取り組みを証明する書類:
    • 健康診断の結果通知書、予防接種の領収書、がん検診の領収書などです。
  3. マイナンバーカード
  4. 源泉徴収票(会社員の場合)

手続きの流れ(簡略版)

  1. 対象の市販薬購入費を集計する: 1月1日から12月31日までに支払ったスイッチOTC医薬品の購入費をレシートを元に合計します。
  2. 確定申告書を作成・提出する:
    • 国税庁のホームページにある**「確定申告書等作成コーナー」**を利用するのが便利です。
    • 作成した申告書は、e-Tax(電子申告)で提出するか、印刷して税務署に郵送、または直接持参して提出します。
    • 領収書や証明書類の添付は原則不要になりましたが、税務署から求められた場合に提示できるよう、5年間は大切に保管しておきましょう。

【申告期間】

医療費控除と同じく、原則として、対象となる市販薬を購入した年の翌年2月16日から3月15日までです。還付申告(税金が戻ってくる申告)は、その年の翌年1月1日から5年間さかのぼって提出することができます。

まとめ:市販薬で健康管理しながら、賢く税金を節約しよう!

セルフメディケーション税制は、私たち一人ひとりが自分の健康に意識を向け、市販薬を上手に活用することを後押ししてくれる制度です。

日頃から特定の市販薬をよく購入している方や、毎年健康診断を受けている方は、この制度を利用できる可能性があります。レシートをきちんと保管する習慣をつけるだけで、税金が戻ってくるかもしれませんよ。

「もしかして対象かも?」と思った方は、ぜひこの制度を活用して、賢く節税しながら健康管理も進めていきましょう!

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