あれ?もしかして見えにくい?「こどもと眼科」受診の目安と知っておきたいこと


「うちの子、テレビに近づいて見てるみたい…」

「学校の視力検査で、D判定だった!」

お子さんの目のことで、こんな心配を抱えている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。子どもたちの目は、日々成長していて、大人とは違う特徴がたくさんあります。だからこそ、「あれ?」と感じた時に、どうすればいいのか迷ってしまいますよね。

今回は、お子さんの目の健康を守るために知っておきたい「こどもと眼科」について、受診の目安から、どんなことを診てもらえるのか、そして眼科選びのポイントまで、優しくお話ししていきますね。


大人と違う!こどもの目の特徴と、早期発見が大切な理由

私たち大人は、生まれた時からきちんと目が見えていますが、赤ちゃんは生まれたばかりの頃は、ほとんど目が見えていません。実は、視力は生後すぐに発達し始め、6歳頃までにほぼ完成すると言われています。この時期に、目に何らかの問題があると、視力の発達が妨げられてしまうことがあるんです。

  • 目の発達期間: 0歳〜6歳くらいまでが特に重要!
  • 「弱視(じゃくし)」とは: 目に病気がなくても、この発達期間中に適切な刺激(ものを見る訓練)がなかったために、メガネをかけても視力が出ない状態のこと。早期に発見し、治療を開始することがとても大切です。
  • 子どもの訴えがないことも: 小さな子どもは、見えにくくても「見えない」とはっきり訴えられないことがあります。なぜなら、「見えにくい状態が普通」だと思っているからです。だからこそ、周りの大人が気づいてあげることが大切なんです。

「あれ?」と思ったら…こどもの眼科受診の目安

どんな時に眼科を受診すればいいのか、迷いますよね。以下のようなサインが見られたら、一度眼科を受診してみることをおすすめします。

【見た目のサイン】

  • 目を細めて見る、首を傾けて見る: テレビや絵本を見る時に、目を細めたり、首を傾けたりする。
  • 目つきがおかしい: 片目だけ違う方向を向いている(斜視の可能性)、左右の目の大きさが違うように見える。
  • まぶしそうにする: 明るい場所で、ひどくまぶしそうに目を閉じたり、目を細めたりする。
  • 目が赤い、目やにが多い、涙が多い: 結膜炎など、目の炎症が起きている可能性。
  • まぶたが下がっている: 片方のまぶただけ下がっている(眼瞼下垂の可能性)。
  • 黒目の中心が白く見える: まれに白内障や網膜剥離などの可能性も。
  • 目に白い光が反射する(特に写真で): フラッシュで撮った写真で、片目だけ白い光が反射する場合(斜視や白内障、網膜芽細胞腫などの可能性も)。

【行動のサイン】

  • テレビや絵本に異常に近づいて見る: 以前よりも近づいて見るようになった。
  • 物をよく落とす、ぶつかる: 空間の把握が苦手になっている可能性。
  • 集中力が続かない、読み間違いが多い: 教科書の文字を読み飛ばしたり、集中力が続かなかったりする(視力低下が原因のことも)。
  • 頭痛や肩こりを訴える: 目を酷使することで、頭痛や肩こりが起きることも。
  • 学校の視力検査で引っかかった: 「C」や「D」判定だった場合は、必ず眼科を受診しましょう。

【年齢別の目安】

  • 乳幼児健診で指摘された場合: 1歳半健診や3歳児健診で目の異常を指摘されたら、必ず眼科を受診してください。特に3歳児健診は、目の発達を見る上で非常に大切な健診です。
  • 特に症状がなくても: 3歳児健診で異常がなくても、小学校入学前くらいまでに一度、専門の眼科医に診てもらうと安心です。

「こども眼科」や「小児眼科」を選ぶメリット

一般の眼科でも診てもらえますが、「こども眼科」や「小児眼科」と看板を掲げている眼科を選ぶと、より安心して受診できるでしょう。

  • 専門知識が豊富: 子どもの目の発達や、子ども特有の目の病気(弱視、斜視など)に関する専門知識が豊富です。
  • 検査機器や方法が工夫されている: 小さな子どもでも怖がらずに検査を受けられるよう、工夫された機器や、遊びを取り入れた検査方法を採用していることが多いです。
  • スタッフが子どもの扱いに慣れている: 診察室の雰囲気や、医師・スタッフの対応が、子どもに優しい傾向があります。
  • 保護者への説明が丁寧: 子どもの目の状態や治療方針について、保護者にもわかりやすく丁寧に説明してくれることが多いです。

眼科受診の際に伝えておくと良いこと

  • お子さんの生年月日
  • 現在の症状: いつから、どのような症状が出ているのか、具体的な様子。
  • 気になること: 「テレビに近づいて見る」「目をよくこする」など、普段の様子で気になること。
  • 過去の病歴やアレルギー: 目以外の病気や、アレルギーの有無。
  • 家族の目の病歴: 保護者や親族に、近視や遠視、斜視などの目の病気があるか。

まとめ:大切なこどもの目、早めの気づきと受診がカギ!

お子さんの目の健康は、将来の学習や生活の質に大きく関わります。

「まだ小さいから…」「様子を見ようかな」と自己判断せずに、少しでも「あれ?」と感じたら、迷わず眼科を受診することが大切です。特に、目の発達が著しい乳幼児期や小学校入学前までに、一度専門医に診てもらうことをおすすめします。

早期に気づき、適切な治療やケアを行うことで、お子さんの目の可能性を最大限に引き出すことができます。大切なお子さんの目を守るために、ぜひ「こどもと眼科」の情報を活用してくださいね。

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