世界のこどもの日っていつ?日本だけじゃない!知られざる「世界子どもの日」と、子どもたちの未来のためにできること


日本では「こどもの日」というと、5月5日を思い浮かべますよね。鯉のぼりを飾ったり、柏餅やちまきを食べたり、男の子の健やかな成長を願う日として親しまれてきました。

でも、実は世界には、日本とは別に「こどもの日」が設けられているんです。そして、国連が定めた**「世界子どもの日」**という、世界共通の特別な日があることをご存じでしょうか?

この記事では、世界の子どもたちの未来のために制定された「世界子どもの日」の本当の意味と、各国で異なる「こどもの日」の祝い方、そして私たち一人ひとりに何ができるのかを、分かりやすくご紹介します。


1. 日本の「こどもの日」(5月5日)と「世界子どもの日」は何が違うの?

まず、日本と世界の「こどもの日」には、それぞれ異なる背景と目的があります。

1-1. 日本の「こどもの日」(5月5日)

日本の「こどもの日」は、1948年に制定された国民の祝日です。もともとは「端午の節句」として男子の成長を祝う日でしたが、現在は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを目的として、すべての子どもの健やかな成長と幸福を願う日となっています。

1-2. 国連が定めた「世界子どもの日」(11月20日)

日本でなじみのある5月5日とは別に、国際連合(国連)が定めた**「世界子どもの日(World Children's Day)」は、毎年11月20日**です。

この日は、1954年に国連総会によって制定されました。その目的は、世界中の子どもたちの「相互理解」と「福祉の向上」。そして、1959年11月20日には「子どもの権利宣言」が、さらに1989年11月20日には**「児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)」**が採択されたことにちなんで、この日付が選ばれました。

つまり、「世界子どもの日」は、単に子どもの成長を祝うだけでなく、すべての子どもが持つべき「権利」について、世界中の人々が考え、行動するための日なんです。


2. 世界には2つの「国際子どもの日」がある?!

国連が定めた「世界子どもの日」以外にも、世界には「国際子どもの日」と呼ばれる日が存在します。

2-1. 「国際子どもの日」(6月1日)

実は、1925年にスイスのジュネーブで開かれた「子どもの福祉世界会議」において、6月1日を「国際子どもの日」とすることが提唱されました。

この日は、旧共産圏の国々を中心に多くの国で採用され、現在でも世界のおよそ2割の国や地域で「こどもの日」として祝われています。ロシア、中国、ベトナム、ポーランドなどがこれにあたります。これらの国では、学校が休みになったり、子ども向けのイベントが開催されたり、プレゼントを贈る習慣がある地域もあります。

2-2. 国によって異なる「こどもの日」

日本や韓国のように5月5日、ロシアや中国のように6月1日を「こどもの日」としている国がある一方、**多くの国では、独自の歴史や文化に基づいた「こどもの日」**を定めています。

例えば、

  • トルコ: 4月23日(国家主権と子どもの日)
  • インド: 11月14日(初代首相ネルーの誕生日にちなむ)
  • ブラジル: 10月12日
  • ドイツ: 冷戦時代は東西で異なりましたが、現在は9月20日が「世界子どもの日」とされています(ただし、旧東ドイツ地域では今も6月1日を祝う習慣が根強い)。

これらの「こどもの日」には、各地で子ども向けのイベントが開催されたり、プレゼントが贈られたりするなど、様々な形でお祝いされています。


3. なぜ「世界子どもの日」は重要なのか?その目的と背景

国連が「世界子どもの日」を制定し、特に「子どもの権利条約」を採択した背景には、世界の子どもたちが直面する様々な問題がありました。

3-1. 子どもたちの「権利」を守るため

「子どもの権利条約」は、すべての子どもが持っている**「生きる権利」「育つ権利」「守られる権利」「参加する権利」**という4つの基本的な権利を国際的に保障するために定められました。

  • 生きる権利: 健康に生まれ、命を奪われないこと。病気やケガの治療を受けられること。
  • 育つ権利: 教育を受け、休んだり遊んだりできること。自分らしく育つことができること。
  • 守られる権利: あらゆる虐待や搾取、有害労働などから守られること。
  • 参加する権利: 自分の意見を表明し、それが尊重されること。

しかし、残念ながら現在でも、世界には十分な教育を受けられなかったり、紛争や貧困、病気によって命を落とす子どもたちがたくさんいます。そうした子どもたちの現状に目を向け、彼らの権利を守るための取り組みを世界中で進めることが、「世界子どもの日」の大きな目的です。

3-2. 国際的な連帯を深める日

「世界子どもの日」は、国や地域、文化や経済状況の違いを超えて、すべての子どもたちの幸せを願い、国際的な連帯を深める日でもあります。ユニセフ(国連児童基金)をはじめとする様々な国際機関やNGOが、この日に合わせてキャンペーンやイベントを行い、子どもの権利の重要性を訴え、具体的な支援活動への協力を呼びかけています。


4. 私たちにできること:子どもたちの未来のために

「世界子どもの日」の目的を知ると、私たち一人ひとりができることも見えてきます。

4-1. 子どもの権利について学ぶ

まずは、身近な子どもたちの権利について、そして世界の子どもたちが置かれている現状について学ぶことから始めましょう。ユニセフなどのウェブサイトでは、子どもの権利に関する情報が分かりやすく解説されています。

4-2. 子どもたちの声を聴く

「参加する権利」にもあるように、子どもたちの意見や考えを尊重し、耳を傾けることが大切です。家庭や地域、学校など、子どもたちが安心して自分の意見を言える環境を作ることが、私たち大人の役割です。

4-3. 支援活動に参加する

世界の子どもたちが直面している問題(貧困、教育の機会の欠如、紛争など)の解決のために、募金活動に参加したり、関連する団体のボランティアに参加したりすることもできます。小さな一歩が、大きな変化に繋がるかもしれません。

4-4. 身近な子どもたちの健やかな成長を支える

特別な支援活動だけでなく、日々の生活の中で、自分の周りにいる子どもたちが安心して学び、遊び、成長できる環境を整えることも大切です。愛情を注ぎ、見守り、適切なサポートを提供することが、何よりも重要です。


まとめ:11月20日は、世界の子どもたちのために心寄せる日

日本では5月5日が「こどもの日」として親しまれていますが、**11月20日の「世界子どもの日」**は、世界中のすべての子どもたちが健やかに成長し、基本的な権利が守られることを願う、国際的な意味合いを持つ特別な日です。

今日、世界中の子どもたちが直面している課題は少なくありません。しかし、私たち一人ひとりがこの「世界子どもの日」の意味を理解し、子どもたちの未来のためにできることを考え、行動することで、きっとより良い未来を築いていけるはずです。

この機会に、ぜひ11月20日にも世界の子どもたちに心を寄せてみてくださいね。

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