確定申告の「経費」、どこに書くの?初めてでも迷わない記入場所と基本ルール!


「確定申告の時期だ…今年は経費をしっかり計上して節税したい!」

「でも、レシートはたくさんあるけど、どこに、どう書けばいいんだろう?」

個人事業主の方や、副業で収入を得ている方にとって、確定申告で経費を正しく計上することは、税金を減らすための大切なステップです。でも、書類のどこに書けばいいのか、迷ってしまうこともありますよね。

ご安心ください!この記事では、確定申告で経費を記入する場所と、知っておきたい基本ルールを分かりやすく解説します。これさえ読めば、あなたもスムーズに経費を計上できるようになりますよ!

1. 確定申告の書類、まずはコレを用意しよう!

確定申告で経費を書く書類は、あなたが「青色申告」をしているか「白色申告」をしているかで異なります。

  • 青色申告の場合: 「青色申告決算書
  • 白色申告の場合: 「収支内訳書

これらの書類は、事業の売上や経費などをまとめる「帳簿」のようなものです。確定申告書本体(第一表・第二表)に直接経費の明細を書く欄はありません。まずは、これらの「決算書」や「内訳書」に経費を記入し、その合計額を確定申告書本体に転記する、という流れになります。


2. 【種類別】経費はココに書く!記入場所をチェック

それでは、具体的な書類での経費の記入場所を見ていきましょう。

2-1. 青色申告決算書(一般用)の場合

青色申告決算書は4枚で構成されていますが、経費を記入するのは主に1枚目「損益計算書」の「経費」欄です。

  • 経費の欄: 「租税公課」「荷造運賃」「水道光熱費」「旅費交通費」「通信費」「広告宣伝費」「接待交際費」「損害保険料」「修繕費」「消耗品費」「減価償却費」「福利厚生費」「地代家賃」「利子割引料」「採用費」「教育研修費」「新聞図書費」「会議費」「雑費」など、あらかじめ勘定科目が印刷されています。 あなたが支払った経費を、それぞれの勘定科目ごとに1年間の合計金額をまとめて記入します。
  • その他の経費: もし、当てはまる勘定科目がない場合は、空いている欄に自分で勘定科目名(例:デザイン料、ホームページ制作費など)を書いて、金額を記入することができます。
  • 減価償却費: 建物や機械、パソコンなど、高額で長く使うもの(固定資産)は、購入した年に全額を経費にするのではなく、何年かに分けて経費にします。これを「減価償却費」と言います。減価償却費の計算は、青色申告決算書の**3枚目「減価償却費の計算」**で行い、そこで算出した金額を1枚目の「経費」欄の「減価償却費」の項目に転記します。
  • 地代家賃の内訳: 自宅兼事務所にしている場合など、家賃の一部を事業の経費にする場合は、**3枚目「地代家賃の内訳」**に、支払い先の情報や、経費にした金額(家事按分した金額)などを記入します。

2-2. 収支内訳書(一般用)の場合

白色申告で使う収支内訳書は2枚で構成されており、経費は1枚目の「経費」欄に記入します。

  • 経費の欄: 青色申告決算書と同様に、「租税公課」「水道光熱費」「旅費交通費」「通信費」「消耗品費」「減価償却費」「地代家賃」「接待交際費」「修繕費」「専従者控除」「貸倒金」「雑費」といった勘定科目が印刷されています。 ご自身の経費を、該当する勘定科目に分けて、1年間の合計金額を記入しましょう。
  • その他の経費: こちらも、当てはまる勘定科目がない場合は、空いている欄に自分で勘定科目名を書いて記入できます。
  • 減価償却費: 収支内訳書の**2枚目「減価償却費の計算」**で計算し、1枚目の「経費」欄の「減価償却費」に転記します。
  • 地代家賃の内訳: 収支内訳書の**2枚目「地代家賃の内訳」**に、支払い先の情報や、経費にした金額(家事按分した金額)などを記入します。

3. 「どんなものが経費になるの?」基本的なルールとよくある勘定科目

経費は、あなたの事業を行う上で「必要だった支出」のことです。個人的な買い物や生活費は経費にはできません。

よくある勘定科目とその例をいくつかご紹介します。

  • 消耗品費: 文房具、コピー用紙、10万円未満のパソコンやプリンター、電球など、使い切りや短期間で消耗する備品。
  • 通信費: インターネット回線使用料、携帯電話料金(事業で使用した分)、切手代など。
  • 旅費交通費: 出張時の電車賃、バス代、タクシー代、宿泊費など。
  • 接待交際費: 取引先との飲食代や贈答品代(原則として、事業に関係があるもの)。
  • 広告宣伝費: ホームページ制作費、チラシ作成費、SNS広告費など、事業のPRにかかる費用。
  • 地代家賃: 事務所の家賃、自宅兼事務所の場合は事業用として使用している部分の家賃(家事按分が必要)。
  • 水道光熱費: 事務所の電気代、水道代、ガス代(自宅兼事務所の場合は家事按分)。
  • 新聞図書費: 事業に必要な書籍、新聞、雑誌の購入費。
  • 雑費: 他のどの勘定科目にも当てはまらない少額の経費(ただし、あまりに雑費ばかりにするのは避けた方が良いでしょう)。

3-1. 家事按分(かじあんぶん)って何?

自宅を事務所として使っている場合など、プライベートと事業で兼用している支出は、事業で使用した割合だけを経費にできます。これを「家事按分」と言います。

例えば、家賃なら事業で使っている部屋の面積の割合、電気代なら事業で使っている時間の割合などで按分します。明確なルールはありませんが、合理的な根拠に基づいて割合を決めましょう。

4. 経費計上で失敗しないための大切なポイント

  • 領収書やレシートを保管する: 経費計上した支出の証拠になります。必ず保管しておきましょう。電子データでの保存も可能です。
  • 事業との関連性を明確にする: なぜその支出が事業に必要だったのか、説明できるようにしておきましょう。
  • 帳簿をきちんとつける: 毎日の取引を記録しておくことで、確定申告の際にスムーズに集計できます。会計ソフトを使うと便利ですよ。
  • 迷ったら税務署や税理士に相談する: 「これって経費になるのかな?」と迷ったら、自己判断せずに専門家や管轄の税務署に相談するのが一番確実です。

まとめ:経費を正しく計上して、スマートに確定申告を乗り切ろう!

確定申告の「経費」は、青色申告決算書や収支内訳書の該当欄に、勘定科目ごとに1年間の合計額を記入します。

難しく感じるかもしれませんが、ポイントは「事業に必要な支出であること」と「領収書などを保管しておくこと」。そして、「家事按分」の考え方です。

会計ソフトなどを活用すれば、日々の記帳が楽になり、確定申告もスムーズに進められます。

経費を正しく計上して、賢く節税し、あなたの事業をさらに発展させていきましょう!もし途中で疑問が出てきたら、一人で抱え込まずに、税務署や税理士に相談してみてくださいね。

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