車検、どこが一番安いの?費用を抑えて賢く乗り切る場所選びのコツ!
「もうすぐ車検だ…いくらかかるんだろう?」
「できるだけ安く済ませたいけど、どこに頼めばいいの?」
車を所有している以上、2年に一度(新車は3年後)必ずやってくるのが「車検」ですよね。まとまった費用がかかるので、できるだけ安く済ませたいと考えるのは当然のこと。でも、どこに頼めば一番安くなるのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
今回は、「車検どこが安い」という疑問にお答えすべく、車検費用の内訳から、様々な依頼先のメリット・デメリット、そして費用を賢く抑えるためのとっておきのコツまで、分かりやすく解説していきますね!
まずはここから!車検費用の「内訳」を知ろう
車検費用は、大きく分けて2つの要素で構成されています。
- 法定費用(国に支払う費用)
- 自動車重量税: 車の重さによって決まる税金です。
- 自賠責保険料: 交通事故の被害者救済のための強制保険料です。
- 印紙代: 検査手数料のようなもので、軽自動車と普通車で金額が異なります。
- ここがポイント! 法定費用は、どこで車検を受けても金額は一律です。安くすることはできません。
- 車検基本料・整備費用(業者に支払う費用)
- 車検基本料: 点検費用、検査代行費用、事務手数料などが含まれます。
- 部品交換費用・整備費用: 車検に通らない箇所があったり、安全のために交換が必要な部品があったりした場合にかかる費用です。
- ここがポイント! この部分は、依頼する業者や車の状態、整備内容によって金額が大きく変わります。「車検が安い」と感じるのは、主にこの部分の費用が抑えられているからです。
車検、どこに頼むのが安い?主要な依頼先を比較!
車検を依頼できる場所は多岐にわたります。それぞれの特徴と費用相場を見ていきましょう。(※費用相場はあくまで目安であり、車種や車の状態、地域、時期によって変動します。)
1. 車検専門店(コバック、ホリデー車検、車検の速太郎など)
「安い車検」といえば、まず名前が挙がるのが車検専門業者です。
【メリット】
- 費用が安い傾向にある: 効率的な検査体制や、不要な整備を極力省くことで、基本料金を抑えています。
- スピーディー: 最短45分〜1時間程度で完了する「立会い車検」を導入している店舗も多く、忙しい方にも便利です。
- 明朗会計: 事前に見積もりをしっかり提示し、納得した上で作業を進める形態が主流です。
- 全国展開している大手が多い: サービス内容や料金が統一されている場合が多く、安心して利用できます。
【デメリット】
- 高度な整備には不向きな場合も: 基本的に車検に通るための最低限の整備が中心です。重度の故障や専門的な修理が必要な場合は、対応できない、または別途専門工場を紹介されることがあります。
- メーカー保証が継続されないことも: ディーラーのようなメーカー独自の保証継続サービスはありません。
【費用相場】
- 軽自動車: 5万円〜8万円程度
- 普通車: 7万円〜12万円程度 (部品交換などが必要ない場合の、法定費用+基本料の総額目安)
【こんな人におすすめ】
- とにかく車検費用を安く抑えたい方。
- 普段から車のメンテナンスをしっかり行っている方。
- 急ぎで車検を済ませたい方。
2. ガソリンスタンド(ENEOS Dr.Drive、出光、コスモ石油など)
給油のついでに車検の相談ができる手軽さが魅力です。
【メリット】
- 費用が安い傾向にある: 車検専門業者と同様に、基本料金が抑えられています。
- アクセスが良い: 生活圏内に店舗が多く、気軽に立ち寄れるのが強みです。
- 割引サービス: 車検とセットでガソリン割引や洗車無料などの特典が付くこともあります。
【デメリット】
- 店舗によって品質にばらつきがある: 車検専門のスタッフが常駐していない店舗もあり、整備レベルやサービスの質が店舗によって異なる場合があります。
- 複雑な整備は苦手なことも: 大規模な整備工場を持たない店舗が多く、重整備が必要な場合は提携工場に委託することになります。
【費用相場】
- 軽自動車: 5万円〜7万円程度
- 普通車: 6万円〜10万円程度
【こんな人におすすめ】
- とにかく費用を抑えたい方。
- 普段利用しているガソリンスタンドで済ませたい方。
- 簡単な点検・整備で済むと考えている方。
3. カー用品店(オートバックス、イエローハットなど)
タイヤやオイル交換など、普段から車用品を購入している方には馴染み深いかもしれません。
【メリット】
- 部品調達がスムーズ: 自社で豊富な部品を取り扱っているため、交換が必要な部品があった場合でも迅速に対応できます。社外品も充実しており、選択肢が多いです。
- 費用は比較的リーズナブル: ディーラーよりは安価で、車検専門業者やガソリンスタンドに近い価格帯です。
- 幅広いサービス: 車検以外にも、オイル交換やタイヤ交換など、車のメンテナンス全般を相談できます。
【デメリット】
- 作業時間が長めになることも: 車検だけでなく、他の整備作業も行っているため、混雑状況によっては時間がかかることがあります。
- 追加整備の提案が多いことも: 安全を重視する観点から、車検に直接関係ない消耗品の交換も提案されることがあります。(不要であれば断ることも可能です)
【費用相場】
- 軽自動車: 5万円〜8万円程度
- 普通車: 7万円〜12万円程度
【こんな人におすすめ】
- 車検と一緒に、タイヤ交換やオイル交換などもまとめて行いたい方。
- 純正部品にこだわらず、社外品も視野に入れている方。
- 普段からカー用品店を利用している方。
4. 整備工場(街の車屋さん)
長年お世話になっている、信頼できる「かかりつけ」の車屋さんがある方におすすめです。
【メリット】
- 融通が利く場合がある: 大手チェーン店にはない、柔軟な対応をしてもらえることがあります。
- きめ細やかな整備: 長年の付き合いがあれば、車の状態を把握して、最適な整備を提案してくれるでしょう。
- 費用は中間的: ディーラーよりは安く、車検専門業者よりは高い傾向にあります。
【デメリット】
- 費用やサービス内容が統一されていない: 店舗によって価格設定やサービス内容が大きく異なります。
- 営業時間が限られることも: 大手に比べて、営業時間や定休日が限られる場合があります。
- 信頼できる工場を見つけるのが重要: 口コミや評判、過去の取引実績で信頼性を判断する必要があります。
【費用相場】
- 軽自動車: 6万円〜9万円程度
- 普通車: 8万円〜13万円程度
【こんな人におすすめ】
- 行きつけの整備工場がある方。
- 車の状態をしっかり見て、適切な整備をしてほしい方。
- 信頼できる整備士に任せたい方。
5. ディーラー(新車販売店)
購入したディーラーで車検を受ける方も多いでしょう。
【メリット】
- 純正部品で安心: メーカー純正部品を使用するため、品質や保証面で安心感があります。
- 専門知識が豊富: そのメーカーの車に特化した専門知識を持つ整備士が対応してくれます。
- 手厚いサービス: 代車サービスが充実していたり、洗車や車内清掃などのサービスが付帯することが多いです。
- メーカー保証の継続: 新車保証期間中の車であれば、保証を継続して受けられます。
【デメリット】
- 費用が最も高額になる傾向: 純正部品の使用や手厚いサービスのため、他と比べて費用が高くなる傾向にあります。
- 必要以上の整備を勧められることも: 安全性を重視するあまり、まだ使える部品でも交換を推奨されることがあります。
【費用相場】
- 軽自動車: 8万円〜10万円程度
- 普通車: 10万円〜15万円程度(部品交換が多い場合はさらに高額に)
【こんな人におすすめ】
- 費用よりも「安心」「信頼」「純正部品」を重視する方。
- 新車保証期間中の車に乗っている方。
- 車のことは全て任せたい方。
6. ユーザー車検(自分で運輸支局に持ち込む)
自分で陸運局(運輸支局)に車を持ち込んで検査を受ける方法です。
【メリット】
- 費用が最も安い: 法定費用と検査手数料(印紙代)のみで済むため、最も費用を抑えられます。
- 車の知識が深まる: 自分で準備・検査を行うことで、車の構造や保安基準について学ぶことができます。
【デメリット】
- 手間と時間がかかる: 予約、書類準備、点検、陸運局への持ち込み、検査、再検査(不合格の場合)など、すべて自分で行う必要があります。
- 車の知識が必要: 事前に車の状態を点検し、整備できる知識や技術が必要です。
- 不合格のリスク: 整備不良や検査時の操作ミスで不合格になる可能性があります。
- 点検は自己責任: 車検はあくまで保安基準適合を確認するもので、車の安全性を保証するものではありません。24ヶ月点検は別途行う必要があります。
【費用相場】
- 軽自動車: 約3万円〜4万円程度
- 普通車: 約4万円〜7万円程度 (法定費用+印紙代のみの費用)
【こんな人におすすめ】
- 車の整備に自信がある方。
- とにかく費用を最小限に抑えたい方。
- 手間や時間を惜しまない方。
車検費用を賢く抑えるための「コツ」!
どこで車検を受けるかを決めるだけでなく、以下のポイントを実践することで、さらに費用を抑えることができます。
- 複数の業者から「見積もり」を取る!
- これが最も重要です!車種や車の状態、依頼したい整備内容を伝えて、最低でも3社程度の見積もりを比較検討しましょう。
- Webサイトで一括見積もりサービスを活用するのも便利です。
- 不要な「オプション整備」は断る!
- 見積もりには、車検に必須ではないオプション(下回り洗浄、ワックスがけ、エアコンフィルター交換など)が含まれていることがあります。必要なければはっきりと断りましょう。
- 「車検に通るための最低限の整備でお願いします」と伝えることも有効です。
- 日常的に「メンテナンス」を行う!
- 日頃からオイル交換やタイヤの空気圧チェック、電球切れの確認などをこまめに行うことで、車検時に高額な部品交換が必要になるリスクを減らせます。
- 自分で交換できる消耗品(ワイパーゴム、ランプ類など)は、車検前に交換しておくと費用を抑えられます。
- 「早期予約割引」や「Web予約割引」を活用する!
- 多くの車検業者では、早めに予約したり、Webから予約したりすることで割引が適用されるキャンペーンを実施しています。
- 消耗品は「社外品」や「リビルド品」を検討する!
- 部品交換が必要な場合、ディーラーは純正品を使用しますが、カー用品店や整備工場では、品質が同等で安価な社外品や、中古部品を修理・再生したリビルド品を提案してくれることがあります。
まとめ:あなたにとって「ベストな車検場所」はどこ?
「車検どこが安い」という問いの答えは、あなたの「何を重視するか」によって変わってきます。
- とにかく費用を最優先するなら → ユーザー車検、または車検専門業者・ガソリンスタンド
- 費用も抑えつつ、ある程度の安心感を求めるなら → カー用品店、信頼できる整備工場
- 費用は高くても、徹底した安心と品質を求めるなら → ディーラー
まずは、あなたの車の状態(普段からしっかり整備しているか、年式が古いかなど)と、あなた自身のニーズ(費用、安心感、手軽さ、スピードなど)をじっくり考えてみましょう。そして、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することで、あなたにとって最も「賢く、納得のいく」車検場所が見つかるはずです!