リフォーム時の家具移動はどうする?業者依頼の費用相場と失敗しないための準備術
「リフォームが決まったけれど、この大きなタンスやピアノはどうすればいいの?」と頭を抱えていませんか。住みながらのリフォームや、床・壁の張り替えを伴う工事では、必ずと言っていいほど「家具の移動」という壁にぶつかります。
自分たちで動かして腰を痛めたり、床に傷をつけてしまったりするのは避けたいものです。一方で、業者に頼むといくらかかるのか、そもそもリフォーム会社に任せて良いのか、引越し業者を呼ぶべきなのか、判断に迷うことも多いでしょう。
この記事では、リフォームに伴う家具移動の最適な依頼先や費用目安、そして工事をスムーズに進めるための事前準備について、具体例を交えて詳しく解説します。
リフォームで家具移動が必要になるケース
リフォームの内容によっては、部屋の中を完全に空にする必要があります。特に以下のようなケースでは、家具の退避が必須となります。
床材の張り替え(フローリング・クッションフロア): 床全面を作業するため、脚のある家具はすべて移動させなければなりません。
壁紙(クロス)の貼り替え: 壁際に置かれた棚や机、ピアノなどは、職人の作業スペースを確保するために中央へ寄せるか、別室へ運び出します。
間取りの変更(スケルトンリフォーム): 大規模な工事では、家財道具一式を一時的に外部のトランクルームなどへ預ける必要が出てきます。
家具移動の依頼先はどこがベスト?
依頼先は、移動させる距離や家具の量によって異なります。それぞれのメリットとデメリットを確認しましょう。
1. リフォーム会社に依頼する
最も一般的な方法です。工事の契約内容に含まれている場合や、オプションとして対応してくれることが多いです。
メリット: 工事のスケジュールに合わせて柔軟に動かしてくれる。窓口が一つなので手間がかからない。
デメリット: 専門の運搬業者ではないため、ピアノやアンティーク家具などの特殊な物品は断られることがある。
2. 引越し業者に依頼する
「家具移動サービス」として展開している引越し業者が多くあります。
メリット: 運搬のプロなので、大型冷蔵庫や高価な家具も安心して任せられる。家財の保護(養生)が極めて丁寧。
デメリット: リフォーム工事の進捗とタイミングを合わせるのが難しい場合がある。
3. 便利屋(何でも屋)に依頼する
「近所の重いものを動かしてほしい」といった細かなニーズに応えてくれます。
メリット: 比較的安価で、急な依頼にも対応してくれることが多い。
デメリット: 業者によって作業品質に差がある。万が一の破損時の補償内容を事前に確認しておく必要がある。
費用相場の目安
家具移動の料金は、移動させる個数や作業員の人数、移動距離によって変動します。
| 依頼先 | 費用目安(1点〜) | 備考 |
| リフォーム会社 | 3,000円〜10,000円 | 工事費に含まれる場合もあり |
| 引越し業者 | 5,000円〜15,000円 | 2名作業が基本。養生費込 |
| 便利屋 | 3,000円〜8,000円 | 出張費+作業時間での計算が多い |
※大型金庫やピアノ、吊り上げ作業が必要な場合は、別途数万円の追加費用が発生するのが一般的です。
業者に頼む前にやっておくべき「お宝」準備
業者に依頼する場合でも、すべてを任せきりにするのではなく、事前の準備を行うことでトラブルを防ぎ、作業時間を短縮できます。
中身を空にする
タンスや本棚、食器棚の中身は必ず抜いておきましょう。中身が入ったままだと、重量で家具の歪みが生じたり、運搬中に中身が飛び出して破損したりする恐れがあります。
扉や引き出しを固定する
移動中に引き出しが滑り出さないよう、養生テープなどで軽く固定しておくと親切です。ただし、古い木製家具などはテープの粘着で塗装が剥げる可能性があるため、業者の指示を仰ぐのが無難です。
経路の確保
家具を運び出す動線(廊下、ドア、玄関口)にある小物を片付けておきます。観葉植物や壁の額縁なども、思わぬ接触で破損しやすいため、一時的に避難させましょう。
傷の事前チェック
トラブルを防ぐため、移動前に業者と一緒に家具や壁の「現在の傷」を確認し、写真を撮っておくことをおすすめします。これにより、万が一新しく傷がついた場合の責任所在が明確になります。
一時的な保管場所としての「トランクルーム」活用術
一部屋ずつ工事を進める場合は、家具を隣の部屋へ移動させるだけで済みますが、全面的なリフォームでは家の中に置き場所がなくなることもあります。その際に役立つのが外部サービスの利用です。
トランクルーム(レンタル収納): 1ヶ月単位で借りられる場所が多く、空調管理されている施設を選べば、大切な木製家具や衣類の保管も安心です。
引越し業者の一時預かりサービス: 運び出しから保管、リフォーム後の搬入まで一貫して任せられるため、最も手間がかかりません。
自分で移動させる場合の注意点と便利グッズ
コストを抑えるために、小さな家具は自分で動かしたいという方もいるでしょう。その際は、以下の点に注意してください。
カグスベール等の利用: 家具の脚の下に敷くことで、摩擦を減らしスムーズに滑らせることができるシートやキャップを活用しましょう。
テコの原理を利用したジャッキ: 重い家具を少しだけ持ち上げる専用の道具があれば、女性や高齢の方でも無理なくシートを敷き込めます。
二人以上で作業する: 「少しだけだから」という油断が、大怪我や床の大きな傷につながります。必ず複数人で声を掛け合いながら作業してください。
忘れがちな「家電」の移動と注意点
リフォームでは家具だけでなく、家電の移動も発生します。これらは家具とは異なる注意が必要です。
冷蔵庫: 移動の数時間前にはコンセントを抜き、霜取りと水抜きを行っておく必要があります。
洗濯機: 給水ホースと排水ホースの取り外しが必要です。水が漏れないよう慎重に作業しましょう。
パソコン・周辺機器: 振動に非常に弱いため、業者に任せる場合でも精密機器専用の梱包をするか、自ら持ち運ぶのが最も安全です。
トラブルを回避するための業者選びのポイント
安心して家具を預けるために、契約前に以下の3点を確認してください。
損害賠償保険への加入: 万が一、家具や建物に傷がついた場合、どの程度の補償があるのかを確認します。
養生範囲の確認: 床だけでなく、壁やドアノブなど、どの範囲まで保護してくれるのかを聞いておきましょう。
見積書の明文化: 「家具移動一式」という曖昧な表現ではなく、どの家具をどこに動かすのかが明記されているかを確認します。
まとめ:計画的な家具移動が成功への近道
リフォームの満足度は、工事の仕上がりだけでなく、その過程のストレスがいかに少なかったかでも決まります。家具移動は物理的な重労働であるとともに、大切な思い出の品を扱う繊細な作業でもあります。
予算と手間、そして家財の価値を天秤にかけ、自分に最適な依頼先を選んでください。早めに準備を始めることで、余裕を持って工事当日を迎えることができ、理想の住まいへの第一歩がより確実なものになります。
「たかが家具の移動」と思わず、リフォーム計画の重要な一部として、しっかりと対策を立てておきましょう。
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