もう手遅れかも?雨漏りシートの劣化で起こる怖い水漏れトラブル
「雨漏りかな?」と思ったら、応急処置として雨漏りシート(ブルーシートなど)を被せた経験はありませんか?
一時的には雨を防いでくれる便利なアイテムですが、実はこの雨漏りシートの劣化が、さらなる水漏れトラブルを引き起こすことがあるのをご存知でしょうか。
応急処置をしたはずなのに、いつの間にか状況が悪化している…そんな恐ろしいケースについて、その原因と対処法を詳しく解説します。
雨漏りシートは「応急処置」、そのままだと危険!
雨漏りシートは、あくまでも専門の修理業者が来るまでの「一時しのぎ」です。
雨をしのぐという目的は果たしてくれますが、長期間にわたって雨風や紫外線にさらされると、確実に劣化していきます。
劣化による主な影響
耐久性の低下: 紫外線によってシートの素材がもろくなり、破れやすくなります。
防水性の喪失: 表面の防水加工が剥がれ、シート自体が水を吸い込むようになります。
固定の緩み: 強風や雨によって、固定に使ったロープや土嚢がずれたり緩んだりします。
これらの劣化が進むと、シート本来の防水機能が失われ、雨漏りが再発するだけでなく、さらに深刻な状況を引き起こす可能性があるのです。
雨漏りシートの劣化で起こる水漏れケース
ケース1:シートの破れや裂け目から浸水
もっとも多いのが、紫外線劣化によってシートに小さな穴や裂け目ができ、そこから雨水が再び浸入してしまうケースです。
応急処置をした安心感から点検を怠ると、気づかないうちに被害が拡大してしまいます。
ケース2:シートと屋根の隙間から逆流
雨漏りシートと屋根の間にわずかな隙間があると、強風で吹き上げられた雨水がその隙間から入り込んでしまうことがあります。
特に、台風などの横殴りの雨の場合、水の逆流は起こりやすく、シートをかけた場所とは違うところから雨漏りが発生することも珍しくありません。
ケース3:内部に溜まった水が腐食を招く
これが最も深刻なケースです。
シートと屋根の間に侵入した雨水が溜まってしまうと、その下の屋根材や木材が常に湿った状態になります。
その結果、屋根の下地や構造材が腐食したり、カビが発生したりする原因となります。
腐食が進むと、建物の耐久性が低下し、大規模な修理が必要になってしまうことも。
「シートをかけたから大丈夫」と放置してしまうと、目に見えないところで被害が進行し、気づいた時には修復に多額の費用がかかってしまう…という事態になりかねません。
雨漏りシートに頼らない!正しい対処法
雨漏りシートの劣化による被害を防ぐためには、以下の正しい対処法を実践することが重要です。
早めに専門業者に相談する: 雨漏りに気づいたら、応急処置と同時に、できるだけ早く専門の修理業者に連絡しましょう。
シートの状態を定期的に確認する: 応急処置をしたら、それで安心するのではなく、定期的にシートの破れやずれがないか確認してください。
根本的な原因を突き止める: 雨漏りの原因は、屋根材の破損やコーキングの劣化、防水シートの寿命など多岐にわたります。専門業者に原因を特定してもらい、適切な修理をしてもらうことが最も重要です。
まとめ
雨漏りシートは、あくまでも「その場しのぎ」のアイテムです。
長期間放置すると、劣化による新たな水漏れや、建物の構造的なダメージを引き起こす可能性があります。
「雨漏りかな?」と思ったら、迷わず専門の業者に相談し、根本的な修理を行うようにしましょう。
それが、家と家族を守るための最も確実な方法です。