天井のシミは危険信号!シミの形からわかる漏水箇所と対処法
「あれ?天井にうっすらとシミができてる…?」
天井にできた見慣れないシミは、雨漏りや水漏れのサインかもしれません。
でも、「どこから水が漏れているんだろう?」と、原因箇所を特定するのは難しいですよね。
実は、天井のシミには「漏水箇所を特定するためのヒント」が隠されています。今回は、シミの形や大きさ、色合いから考えられる原因と、その対処法について詳しく解説します。
シミの形から読み解く漏水のサイン
天井にできたシミは、ただの水濡れ跡ではありません。その形や広がり方には、漏水している場所の特徴が表れていることが多いです。
ケース1:真ん丸いシミや、同心円状に広がるシミ
この形のシミは、漏水箇所が天井の真上にある可能性が高いです。
考えられる原因:
上階の配管からの水漏れ:
2階建て住宅の1階天井やマンションの場合、上階の給排水管や、エアコンのドレンホースからの水漏れが考えられます。特に、浴室やトイレ、洗面所など水回りの上にある天井にシミができた場合は、この可能性が高いです。
屋根の小さな穴やクラック:
屋根の瓦やスレートに小さなひび割れや、釘の穴などから雨水が少しずつ染み込んでいる可能性があります。
ケース2:線状に広がるシミや、複数のシミが点在する
この形のシミは、水が天井裏の構造材(梁や木材)を伝って流れているサインです。
考えられる原因:
屋根の広範囲な破損:
棟板金の剥がれや、防水シートの破れなど、広範囲な屋根の破損から雨水が入り込み、屋根裏の構造材を伝って流れている可能性があります。
外壁のひび割れやサッシからの浸水:
外壁のひび割れや、窓枠(サッシ)と壁の隙間を埋めるコーキングの劣化が原因で、雨水が壁の内部に浸入し、天井まで伝ってきているケースです。
ケース3:壁との境目や、照明器具の周りのシミ
考えられる原因:
外壁からの雨水浸入:
特に壁際や窓の近くにシミがある場合は、外壁からの浸水が疑われます。雨が降った時に壁を伝う雨水が、わずかな隙間から建物内部に入り込んでいる可能性があります。
照明器具の隙間からの浸水:
照明器具の穴は、雨水が天井裏から室内に漏れ出す出口になりやすい場所です。シミが照明器具の周りに広がる場合は、屋根裏や上階の配管からの漏水が考えられます。
シミを見つけたら、すぐにやるべきこと
天井のシミを見つけたら、被害が拡大する前に、以下の対処法をすぐに行ってください。
水の受け皿を置く:
これ以上室内に水が落ちてこないように、シミの真下にバケツやタオルを置くなどして、応急処置をしましょう。
原因の特定を試みる:
可能であれば、水漏れの可能性がある場所(上階の水道や、屋根など)をチェックしてみましょう。ただし、高所作業は危険ですので無理は禁物です。
専門業者に相談する:
これが最も重要です。シミの形からある程度の予測はできますが、素人が原因を特定するのは非常に困難です。プロの業者に調査を依頼し、適切な修理をしてもらいましょう。
まとめ
天井のシミは、単なる汚れではなく、家のSOSサインです。
シミの形を注意深く観察することで、どこで水漏れが起きているかのヒントが見つかります。
「まだ大丈夫だろう」と放置せず、シミを見つけたらできるだけ早く専門業者に相談し、大切な家を守るための行動をとりましょう。