台風や大雨後に増える天井水漏れの特徴と、今すぐできる対処法

「強い雨や台風が過ぎた後、ふと天井を見上げたらシミが…」「ポタポタと水の音がする…」。

そんな経験、ありませんか？

台風や大雨の後、なぜか急に増えるのが天井からの水漏れトラブルです。普段は問題なくても、想像をはるかに超える雨量と風圧が、建物のわずかな隙間を突き、雨漏りを引き起こしてしまうのです。

この記事では、台風や大雨後に起こる天井水漏れに特有の特徴と、もし水漏れを見つけてしまった時に、今すぐできる応急処置について解説します。

台風や大雨後に増える天井水漏れの特徴

台風や大雨の後に発生する水漏れには、いくつかの特徴的なサインがあります。これらを見逃さず、早めに対処することが大切です。

水漏れの最もわかりやすいサインは、天井にできる茶色や黄色のシミです。これは、天井裏に溜まった水が、天井材に染み出してくることで発生します。特に台風や大雨の後は、そのシミが急に濃くなったり、範囲が広がったりすることがあります。

シミができた部分にカビが生えている場合は、雨漏りが以前から発生していた可能性も考えられます。

天井材が水を吸って重くなると、部分的にふくらんだり、たるんだりすることがあります。特に和室の天井板や天井ボードで顕著に見られる特徴です。

この状態は、天井裏に大量の水が溜まっている危険なサインです。水の重みで天井が崩落するリスクがあるため、絶対に放置してはいけません。軽く触ってみて、ブヨブヨと柔らかい感触がする場合は、特に注意が必要です。

雨が降っている最中、または雨が止んだ直後に、「ポタポタ…」という水の音が聞こえる場合、天井裏で水漏れが起こっている可能性が高いです。

音だけでなく、実際に天井から水滴が落ちてくることもあります。壁の亀裂や窓枠の隙間から水が染み出してくるケースもあります。

雨水が天井材の接着剤を劣化させることで、天井のクロスや壁紙がはがれたり、浮いたりすることがあります。また、水の重みで天井が変形し、ひび割れが発生することもあります。

水漏れを発見したら、まずは落ち着いて以下の応急処置を試みましょう。

天井から水が滴る箇所の下に、バケツや洗面器を置いて水を受け止めます。水が飛び散るのを防ぐため、バケツの中にタオルや雑巾、新聞紙などを敷き詰めておくと良いでしょう。

家具や家電製品が濡れないように、すぐに移動させましょう。水が広範囲に広がる可能性もあるため、濡れて困るものはできるだけ広い範囲で移動させるのがポイントです。

修理業者に依頼する際に、状況を正確に伝えるために、水漏れの状況を写真や動画で記録しておきましょう。いつ、どのくらいの水が漏れているかなどをメモしておくと、後々役立ちます。

応急処置はあくまで一時的なものです。水漏れの根本的な原因を特定し、修理するためには専門の業者に依頼することが不可欠です。台風や大雨の後は依頼が殺到するため、早めに連絡することをおすすめします。

台風や大雨後の天井水漏れは、建物の見えない部分で被害が進行している可能性があります。天井のシミやふくらみなど、小さなサインも見逃さず、早期に専門業者に相談することが大切です。

無理に自分で屋根に登るなどの危険な行為は絶対に避け、プロの力を借りて、安全に修理を行いましょう。