突然の天井のシミや異臭…天井裏の水溜まり、どうやってチェックする?
「天井にいつの間にかシミができている」「なんだかカビ臭い…」
もしかしたら、それは天井裏に水が溜まっているサインかもしれません。
天井裏の水溜まりは、建物の腐食やカビの発生、さらには天井崩落や漏電といった深刻なリスクを招くため、早期発見と対処が非常に重要です。
今回は、自分でできる天井裏の水溜まりチェックの方法と、注意すべきポイントを分かりやすく解説します。
1. なぜ天井裏に水が溜まるのか?主な原因をチェック
天井裏に水が溜まる原因は、主に以下の3つが考えられます。
原因① 雨漏り
屋根瓦のひび割れやズレ、外壁のクラックなどから雨水が建物内部に浸入し、天井裏に溜まってしまうケースです。台風や大雨の後に症状が出やすいのが特徴です。
原因② 給排水管・設備のトラブル
天井裏には、上階のトイレや浴室、キッチンなどにつながる給水管や排水管、エアコンのドレンホースなどが通っています。これらの配管の経年劣化や破損、ジョイント部分の緩みなどから水漏れが発生し、天井裏に水が溜まることがあります。
原因③ 結露
屋根裏の換気が不十分だったり、内外の温度差が大きい時期に、空気中の水蒸気が冷やされて水滴となり、天井裏の構造材などに付着・蓄積して水溜まりになることがあります。
2. 自分でできる!天井裏の水溜まりチェック方法
天井裏に点検口がある場合は、自分で状態を確認することができます。
ただし、安全には十分配慮して行いましょう。
準備するもの
懐中電灯(明るいもの)
脚立
軍手
チェック手順
安全確保: まずは脚立を安定した場所に置き、足元に十分注意して点検口を開けましょう。天井裏には踏んではいけない場所(梁や下地のない場所)があるので、無理に奥まで入らないように、開口部から覗き込むだけにしてください。
懐中電灯で照らす: 暗くて見えにくい天井裏を懐中電灯でくまなく照らし、以下のポイントをチェックします。
水濡れの形跡: 構造材や断熱材、配線などに水が流れた跡や濡れている箇所がないか確認します。
シミや変色: 木材や天井板、断熱材に黒いシミや変色がないか確認します。これは、過去に水が浸入した証拠である可能性があります。
カビや腐食: 木材にカビが生えていたり、腐食してボロボロになっていないか確認します。
カビ臭い・湿気た臭い: 鼻を近づけて、カビ臭いにおいや、湿気たにおいがしないか確認します。
水の音: ポタポタと水が落ちる音がしないか耳を澄ましてみましょう。
3. 業者に依頼すべき兆候と対処法
自分でチェックして以下の兆候が見られた場合は、すぐに専門の業者に相談しましょう。
天井にシミが広がっている: 天井のクロスにシミや膨らみが見られる場合、すでに水が天井材まで浸透している証拠です。
カビや腐食がひどい: 広範囲にカビが発生したり、木材が腐食している場合は、早急な修理が必要です。
水の音が止まらない: ポタポタと水の音が絶えず聞こえる場合は、継続的な水漏れの可能性が高く、放置すると被害が拡大します。
原因が特定できない: 自分でチェックしても原因が分からない場合は、プロの調査が必要です。
応急処置
水が漏れてきている場合は、床や家財を守るために、漏れている部分の真下にバケツを置き、タオルなどで水を受け止めるなどの応急処置を行いましょう。
また、水が電気配線にかかると漏電の危険があるため、すぐにブレーカーを落としてから対処してください。
まとめ
天井裏の水溜まりは、見えない場所で進行する非常に危険なトラブルです。
定期的なチェックを心がけ、少しでも異変を感じたら、すぐに専門の業者に相談することが、ご自宅とご家族を守る一番の方法です。